02 エメラルダの心境
エメラルダは、私は人に指を差されて笑われる様な事を今までした事が無かった。
誰かを貶める様な発言はしないように心がけてきたし、悪事にも手を染めた覚えはない。
だから今回の事で、誰かがかばってくれるのではないかと思っていた。
けれど、幸か不幸か、私の味方をしてくれる人は誰も現れなかった。
無実を信じてくれる人は、誰も。
このあんまりな結果になにも思わないでいる事はできなかった。
「みんな、薄情だったのね」
私が消えた日常の中でも、皆が変わらない様子で毎日を過ごしているのかと思うと、とてもやるせなくなった。
きっと、あの王子様も。
私が過ごしていた日常は、こんなものだったのだろうか。
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