第3話『私、好きな人ができたんだ』



ある日、美住に呼び出されて、




人目につかないお洒落なカフェで飲み物を頼む。

ずいぶん周りを警戒するんだな・・・




どうしたどうした?




今まで見たこともないその姿に困惑していると

もじもじしながら話し出す。



「私・・・」



小さすぎる声



「・・・」



張りつめた緊張

え、何が始まるの?別に意味でドキドキしてきた



「・・・やっぱり、無理ぃ!!」



「いや、言えよ!気になるだろ!」


立ち上がる美住を引き留める。




「私・・・」



そのループを何度か繰り返して、

ついに美住は消えそうな声で話し出す。




「私・・・好きな人が・・・できたんだ」





ほほぅ!




そりゃあ、めでたい!!



お前そういう話全くしないから、興味の欠片すらないと思ってた。




「で、で、誰なんだよ、その幸せ男は・・・まさか白馬か?あいつは舞浜とべったりだから・・・お前でも流石に厳しいと思うが、いや、だが美住なら・・・」





「・・・く・・・黒峰・・・周吾君・・・」





・・・





「誰?」






まず、そこから調査しなければならなかった。




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