第6話 【フードバイキング】
鍛冶屋を出てから、ルミスさんは仕事があるそうで、私は一旦宿に戻った。
部屋に戻ると[フードマーケット]と唱える。
すると、目の前にメニューが表示された。
フードマーケット
残6000ポイント
【肉、魚、野菜、果物、乳製品、調味料、その他】
【スーパーの麻袋1枚…5ポイント】
調味料をタップして、胡椒を選択する。
胡椒 100gram 300ポイント
〃 1000gram 3000ポイント
100gramの方を5つ選択してカートボタンを押し、購入ボタンを押した。
購入ボタンを押した瞬間、目の前にビンが5つ表れた。
それとスーパーの麻袋も1枚購入した。
購入した胡椒をスーパーの麻袋に入れ宿を出た。
今は冒険者ギルドから少し離れた商業ギルドに向かっているところだ。
ギルドに着いたので、受付に向かう。
[すいません、ギルド登録お願いします。]
[わかりました。
登録料には銀貨1枚が必要になります。
それと名前・犯罪歴の確認をするので、こちらの登録石に手を置いて下さい。]
銀貨1枚を渡してから、手を登録石に置くと青色に光った。
[ありがとうございます。
登録完了しました。
こちらがEランクのギルドカードになります。
当ギルドは、主に様々な取引を行っています。
それに伴いランクがあります。
Eランク 初期
Fランク 取引料金貨10枚以上
Dランク 取引料金貨50枚以上
Cランク 取引料金貨300枚以上
Bランク 取引料金貨2000枚以上
Aランク 取引料金貨5000枚以上の上、ギルド長の推薦が必要となる。
このようになっており、ランクが上がるほど特典もあります。
以上で説明は終わります。
何かご要件はございますか?]
[胡椒を売りたいのですが。]
[胡椒でしたら鑑定できる者を呼びますので別室へご案内します。]
部屋は、質素な造りをしていてテーブルと椅子があるのみだ。
少し待つと40代ほどの男性が出てきた。
[失礼します。私、副ギルド長のダルダと申します。今回は胡椒の取引のようで。]
「はい、こちらになります。」
そう言って1瓶だけ机の上に置いた。
副ギルド長は、少し驚いた顔をして胡椒を観察している。
「凄く品質の良い胡椒ですね。本物なのかと疑うくらいですよ。」
「それで、買い取り金額はいくらになりますかね。」
「そうですねぇ、普通の胡椒100gramでしたら金貨1枚ですけど。こちらは滅多に市場に出ないくらい品質がいいので、
金貨10枚でどうでしょう。」
「10枚ですか…あと4本あるのですが同じ買取額で良ければ大丈夫です。」
「計五本で金貨50枚ですね。わかりました。すぐにお金の方をお渡ししますのでギルドカードの方をお預かりします。」
ギルドカードを渡してから5分後副ギルド長が戻ってきた。
「金貨50枚になります。それと規定の取引料を超えたためDランクに上がります。」
金貨を懐にしまい、礼を言いギルドを出た。
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