婚約破棄なんてされる側にもなって欲しい～恋愛は大変～

第1話 婚約破棄という事実

初めまして、私のお名前は三島加奈子（ミシマカナコ）。

年齢25歳で職業がOLです。

OLなんですけど、本当に地味でごく普通な職業です。

私がお付き合いさせて頂いている男性のお名前は

金城雄一（キンジョウユウイチ）。

年齢25歳で職業がサラリーマンです。

私と雄一さんは同い年でお話してても気が合うので

何も心配していません。

雄一さんとお付き合いしている仲で雄一さんから

婚約しないかって言われてますけど、私の中では

婚約してもいいかなって思っているのです。

婚約するという事は将来、結婚するという事なので

女性にとっては嬉しい事ですよね。

そこで私は婚約するのですが、婚約した何日か後に

雄一さんからご連絡が来ると、指定された場所まで

行く事にするのです。

指定された場所に到着すると雄一さんが既に

待っているという状態で私も急いで向かいます。

私が到着すると同時に雄一さんは私に気が付くと

声をかけてくるのです。

「加奈子、来てくれたか」

「ええっ、来たわ」

「実はな、急なお話があってな」

「そうなのね」

「お話の事なんだが………………」

「どうしたの？」

「婚約していると思うがなしにしてくれないか？」

「なしって事は婚約破棄したいの？」

「そういう事だ」

「ど、どうしてよ、雄一さん」

「何て言うか、婚約破棄したい」

「明確な理由はないの？」

「ないな」

「そ、そんな………………あんまりよ」

「本当にすまない」

「どうしても婚約破棄するの？」

「婚約破棄させてもらうつもりだ」

「そっか、しょうがないね」

「婚約破棄を了承してくれるのか？」

「はい、了承します」

「ありがとうって言うのも変だな」

「雄一さんが決めた事なら諦めるよ」

「そうか」

こうして私と雄一さんは雄一さんから婚約破棄を言い渡され

私は了承してしまったのです。

本音を言うと雄一さんとは別れたくないのですけど、

婚約破棄されたので仕方ありません。

せっかく上手くいってて婚約までいってたのに残念です。

本当に世の中は理不尽です。

大好きな人と一緒になれないというのはつらいし、苦しい。

こんな事なら独身でいた方が良かったかもしれません。

独身でキャリアを積んだ方が幸せなのかなって考えてしまうのです。

しかし、人間という生き物は子孫を残すというのも大切なお仕事。

私は必ず異性を見つけて結婚して子孫を残します。

それがきっと本当の幸せだと思っている。