◇閑話.人物紹介.その28 ―――――――

 ※このエピソードは、

  406話~420話にて登場、もしくは新しい情報の出た登場人物の紹介です。

  一部にネタバレも含みますので、先に406話~420話を

  読まれた後に目を通す事をオススメします。


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『フォアン』

 ・男

 ・30歳

 ・T174

 ・真面目なだけに不器用


 ・一位爵の貴族で、王室派。

 ・年齢以上の能力持ちで、官僚的。

  公私を上手く切り替えられない欠点を

  自覚しており、悩んでいる。


 ・貴族としてはなかなか実入りに恵まれず、

  イマイチ貴族らしい生活水準を得られないでいるせいか、

  この歳でも独身で、庶民的な家に暮らすなど、苦労している。


 ・しかし長年の真面目さが幸いし、メイトリムの代官に抜擢された。



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『クーフォリア』

 ・女

 ・23歳

 ・T162 B89(E) W58(UB69) H90

 ・機械的模範メイド


 ・ウァイラン家に7歳の頃から仕えていたメイド。

 ・感情を表に出すことは少なく、

  機械的な態度や、精確な行動を取る。


 ・元はかなり貧困にあえいだ7位爵の家柄の娘で、

  かつてエイミーの家族に起った悲劇と、

  その後の余波を受けたルクートヴァーリング地方の衰退で

  さらに経済的なダメージを負った事で、

  父が家族を連れて夜逃げするも失敗。

 ・両親は死亡し、彼女自身も借金のカタにと奴隷に落ちかけた。


 ・たまたまウァイラン領を通りかかった奴隷商人が取り締まられた事が

  きっかけで、助け出されたクーフォリアは行き場がないという事もあり、

  ウァイラン家にて正式に登用された。


 ・ウァイラン家も、そこまで余裕ある貴族家ではなかったので、

  同僚は数少なく、その分仕事のやりがいがあった事から、

  いつの間にか、今のような性格に成長した。


 ・エルネールに秘事を共有してもらえるほど、信頼されている。



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『スベニアム=ヌーマ=マンコック』

 ・男

 ・29歳

 ・T170

 ・順当に家の秘事を継ぐ、ある意味で真面目。


 ・マンコック家の現当主。

 ・歴代のマンコック家を正しく継承しており、

  良くも悪くも分かりやすいタイプの貴族。


 ・マンコック家が密かにようしている “ 守護神 ” の教えを守り、

  ルクートヴァーリング地方の北端3下領の片隅という、

  下位貴族でありながらも、相応以上に繁栄している。


 ・その “ 守護神 ” の望みからコロックの妻、エルネールを狙っている。



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『ポル』

 ・男

 ・57歳

 ・T177

 ・デップリと太った北国の中年男性。


 ・ルクートヴァーリング地方、北端3下領の一つ、

  ヘンザック領でもさらに最北に位置する村で村長をしている男。

 ・見た目はそれなりにいかついが、気は弱いほうで穏やか。

  どちらかといえばお人好しなその性格が、

  村人達から信頼されている。



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『コダ』

 ・男

 ・??歳

 ・T162

 ・ヨークシャーテリア系の犬獣人。


 ・北端3下領を常に行き来しては、北の山岳地に入り、

  流れの狩人としてこの地域では有名。

 ・言葉の癖などには、

  ルクートヴァーリング地方北部のなまりを含んでいるが、

  その出身地はハッキリしていない。


 ・実際に地元の人たちのために魔物を狩るなど、

  キチンと仕事し、活躍している。

 ・その裏で、一部のエルフや

  ロイオウ領の領主、ハルバ=ルトン=ロイオウと接触があるなど、

  二重スパイ的な形で動いている。


 ・凄腕の狩人ではあるが、その行動理念や目的は不明。

 ・常に孤高な雰囲気をかもしている。


 ・犬系獣人だが猫舌。


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『オルコド=ザブリ=ヘンザック』

 ・男

 ・40歳

 ・T181

 ・領主らしくない、北国の村人感溢れる小者。


 ・北端3下領の1つ、ヘンザック領を治めるヘンザック家当主。

 ・下流貴族とすら名ばかりと思えるような、

  村人感あふれる容貌と恰好、および雰囲気を纏っている。


 ・実際、小心者なところがあり、あまり大きなことが出来ず、

  押されれば簡単に折れるなど、気概のない男で、

  誰かの従者としてゴマすってるのが似合うタイプ。



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『バン=ユウロス』

 ・男

 ・63歳

 ・T175

 ・地方でデカい顔してる傲慢な地主感。


 ・かつてはこの北端地域を開拓したという、ユウロス家の現当主。

 ・貴族位はなく、身分上はただの一般人だが、

  その祖先の功績から、北端3下領に対して、地主のような形で

  影響力を及ぼしている。


 ・本人はかなり物欲深いものの、同時に現在の繁栄は

  エルフとの繋がりがもたらしたモノと認識しており、

  一定のつつしみは持ち得ている。


 ・その財力は相当なもので、

  ルヴオンスクの町は代々のユウロス家当主が、

  何もない地に少しずつ投資して発展させ、作り上げた。

 ・そのため、ルヴオンスクは事実上、ユウロス家の根城である。


 ・最初にエルフと接触した先祖スフロウ=ユウロスは、

  心の清い人間だったらしいが、その子孫であるバンには見る影もない。



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『ペイリーフ』

 ・男

 ・???歳

 ・T183

 ・異端な天才エルフ


 ・最長老であるエルドリウスよりも早い段階で魔物達と接触し、

  取引きをしていたエルフ残党の若手。


 ・昔から、かなりの過激派であり、

  過激な手段を厭わない同志でさえも手を持て余すほどの危険人物だった。

 ・しかし、長老の一人であるホルトラウスの傘下に入り、

  時間の経過と共に多少は丸くなってきた

 ・……と、思われていたが、バモンドウに協力してもらい、

  ホルトラウスとその側近であるエルフ達全てを謀殺。

  それを王国の仕業に仕立て上げるなど、

  エルフ残党達すらも裏切る独自行動を密かに取っている。

 ・普通のエルフ達とは違い、

  自分に従う者であれば人間だろうが魔物だろうが問わないとし、

  みずからが王として君臨する野心を元に、

  独自の勢力作りを狙っている。



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『ウラーク』

 ・男

 ・70歳

 ・T190

 ・歳の割には長身執事


 ・ユウロス家に仕える執事。

 ・執事としても老齢者としても少し粗忽そこつ

 ・痩せの長身で、恰好だけは一人前ながら、

  金で雇われているだけの執事なので、執事としての能力は非常に低い。



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『ハルバ=ルトン=ロイオウ』

 ・男

 ・29歳

 ・T177

 ・下領でも弱小の悲哀がにじむ男。


 ・北端3下領の1つ、ロイオウ領を治めるロイオウ家当主。

 ・東西を他の下領に挟まれ、

  南はユウロス家、北はエルフの潜む山岳地と、

  四方を塞がれていて、発展栄達の目が薄いことに苦悩している。


・若さゆえの青さが垣間見えることもあるが、

 まだ年の割には落ち着いている方。

・狩人のコダとつながり、情報収集だけはそれなり。



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