◇閑話.人物紹介.その25 ――――――――

 ※このエピソードは、

  361話~375話にて登場、もしくは新しい情報の出た登場人物の紹介です。

  一部にネタバレも含みますので、先に361話~375話を

  読まれた後に目を通す事をオススメします。


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『パウリー=サル=クルシューマ』

 ・男

 ・39歳

 ・T183

 ・背はそれなりにあるが、やつれて見た目の存在感が薄い。


 ・王国の伯爵位を持つ貴族男性。

 ・これといった特徴に乏しく、可もなく不可もなくといった人物。

 ・若くして伯爵家の当主たる力量こそあれど、

  それも特段優れているかと言われれば、凡庸の域に収まると言える程度。

 ・王都内に多くの所有物件を有しており、貴族家としては相応に力はある。


 ・魔物に脅迫を受け、潜伏先として居座られており、

  窮地に立たされている。

 ・非礼な求婚の文をあちこちに出すことで

  密かに込めたSOSに気付いてもらえるように計らうなど、

  苦慮しつつも現状打開を試みている。



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『ドルシモン』

 ・男

 ・??歳

 ・T95

 ・セミの幼虫的な小柄な怪人


 ・バモンドウ達の同僚の1体。

 ・人の死体を殻として纏うことで寄生し、

  人間を装う事が出来るエグい特技の持ち主。


 ・余裕のある時は丁寧でやや鼻につくような態度だが、

  余裕がなくなると、途端に粗野な言動になるなど、

  その性格にはムラっ気がある。

 ・忠誠心は高いものの、

  好奇心が強くて命令外の行動をしがちなところがあり、

  その辺りは “ あの方 ” も把握しているため、

  基本は作戦行動時、何かあった時のため、

  手近に別の同僚が配されている事が多い。


 ・混ぜることで強い溶解力を発揮する液体を

  数種類、体内に精製保持しているという生態を持っている。


 ・アイリーンにあと一歩のところで殺されかけたが、

  頭だけになりながらも生き延び、

  寸前で同僚のボザンシゲラに回収された。



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『ボザンシゲラ』

 ・男

 ・??歳

 ・T190

 ・いかついアリ怪人


 ・バモンドウ達の同僚の1体。

 ・全身真っ黒で、アリのコスプレをした

  ガタイのいいオッサンみたいな怪人。


 ・左手のみ、金属質の大きなハサミ状になっており、

  武器として愛用しているが、

  それを簡単に砕かれた事から、アイリーンを難敵と即座に認識した。


 ・バモンドウ達の中でも特に高い知能を有しているらしく、

  その言葉遣いには一切のよどみがない。

 ・冷静沈着で落ち着いた性格をしており、

  ピンチにおいても慌てふためかない。


 ・自分の位相をズラすという特異なスキルを使う事ができ、

  本来はそれを、自身へのいかなる干渉も回避する手段として活用していた。

 ・だが、長く位相をズラしたままにしようとすると、

  ズラした位相の歪みが戻ろうとする世界の強制力に弾かれる事を突き止め、

  その事を利用して瞬時に自分の空間座標を移動させられるという、

  疑似的な瞬間移動のバグ技を編み出している。

 ・ただし、

  自分の意志で移動先をコントロールできるようなものではないため、

  あくまでも緊急避難としての使用にとどめている。



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霊呪の鎧カースド・メイル

 ・男?

 ・??歳

 ・T???

 ・依存型のエネルギー生命体


 ・特殊なエネルギー体が鎧にとりつく事で

  存在しているという、かなり特異な魔物。


 ・強さそのものは皆無に等しく、

  取りついた鎧の頑丈さや動かしやすさなどに依存。

 ・なので戦闘における脅威性はほとんどない、

  雑魚に分類できる魔物でもある。


 ・だが、取りついた鎧を過去に一度でも着用したことのある人間を

  呪って、どこにいようとも動きを強制できるという特殊能力を持っており、

  それが非常に脅威的である。


 ・だが、あくまで依存型であるがゆえに、

  取りついた鎧を着用したことのある人間が全員死亡した場合、

  その依存性がなくなってしまうため、

  自身そのものともいえるエネルギー体が消滅してしまう前に、

  別の依存先を獲得しなければ、完全に滅してしまう。



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『潜入任務のゴブリン』

 ・男

 ・??歳

 ・T???

 ・ちょっと知能高いけど、それだけの雑魚


 ・何匹かの魔物達を部下にして、王都潜入任務をこなしている魔物。

 ・クルシューマ伯爵家に居座り、

  仕事をしながらも悠々自適な生活を送っている。


 ・相棒でありこの潜入生活の要ともいえる

  霊呪の鎧カースド・メイルとは気が合っており、

  互いに何かと相談したり協力しあったりしている。


 ・魔物として正しく欲深くはあるが、

  同時に今の生活を保つため、自制も必要と思える程度に

  高い知能と理性を持つ。

 ・が、それでもやはり欲望の方が勝るようで、

  三大欲求のうち唯一満たせずにいた色欲が顔を出し、

  迂闊な判断をしてしまう。



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『ウドテル』

 ・男

 ・37歳

 ・T169

 ・分かりやすい悪徳奴隷商。


 ・奴隷商人として裏社会で商売をしている男。

 ・取引相手は貴族魔物問わず、

  えげつない取引にも応じるなど、

  金のためならまるで躊躇わないほどの守銭奴。


 ・王国で正式に奴隷取引を禁止する御触れが出たことで、

  かなり動きづらくなり、大好きな金儲けがしずらくなっていた所に

  クルシューマ伯爵家からの奴隷購入の打診を受け、

  喜んだことが運の尽き。

 ・警戒が甘く、

  公権力から動向を監視されていた事にも気づけずに動いたことで、

  簡単にお縄となった。



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