◇閑話.人物紹介.その16 ―――――――――

 ※このエピソードは、

  226話~240話にて登場、もしくは新しい情報の出た登場人物の紹介です。

  一部にネタバレも含みますので、先に226話~240話を

  読まれた後に目を通す事をオススメします。


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『ディオラ』

 ・男

 ・28歳

 ・T172

 ・特徴は薄いが、堅実な軍人。



 ・階級は中佐。

 ・それなりにやれる軍人で、中堅どころとしての才覚がある。

 ・真面目ではあるがほどほどに抜くべきところも理解しており、

  かたすぎないその気質から上からも下からも一定の信頼を得ている。


 ・緊急性や危機感の伴う任務を除けば、万能的に対応できる手腕があるため、

  単独任務の中隊長クラスに抜擢されやすく、それでいて任務を着実にこなす。

 ・早くもなく遅くもない、もっと安定した昇進をする男として、

  軍部では新兵教育の際の手本や指標として、

  彼の活躍が取り上げられる事もしばしば。


 ・皇太后の命で、主人公への援軍派兵の長を務めるが、

  本来は王都防衛圏の所属で、所属上の上司はセレナである。




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『ボルボックス=イーレ=ベイストリヒ』

 ・男

 ・37歳

 ・T168

 ・元侯爵。だが官職は窓際族だった。



 ・反王室派貴族で爵位も高かったが、

  王都の動乱に乗じて動き、潰されたことで平民に落ちた男。

 ・本来は一族郎党ともども極刑に処されてもおかしくなかったが、

  皇太后によって家族を人質に取られる形で命は助かった。


 ・侯爵であった頃はいかにも傲慢で不遜な態度を隠そうともしない、

  いわゆる “ 嫌な貴族 ” であったが、

  落ちぶれ、どん底に落ちたことで一気に性格や気概が弱くなった。

 ・芯は相応に真面目で良心のあるタイプではあったが、

  欲望と野心によって底に押し込まれていたため、

  現状況に陥るこれまでの人生では良心の呵責かしゃくが起こる事もなかった。


 ・皇太后によって王弟である主人公への援軍派兵の副長に据えられ、

  任務をしかとこなす事を条件に、家族の命を保障してもらっている。

 ・しかし、過去に皇太后の差配により、

  シャーロットに対して貴族の闇ともいえる古の “ 教育 ” をする際の

  相手となる男の一人を務めてしまっていることで、

  主人公に恨まれることを酷く恐れていた。


 ・元の官職は高審文務官チェッカーという事務書類をチェックするだけの名誉職。

 ・本人も文官寄りなタイプなだけに、軍隊の副長という仕事はかなりキツく、

  新しい立場と仕事に相当な苦労を強いられている。




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『ワイジン=ハド=オークロヴス』

 ・男

 ・41歳

 ・T191

 ・ブヒブヒ


 ・準男爵以下のいわゆる数字爵、第三位の爵位持ちの中流貴族。

 ・パッと見、魔物のオークと見間違えるような体躯と雰囲気を持った中年男性で、

  反王室派貴族の一人。


 ・見た目相応に卑しいところがあり、

  割と己の欲望に忠実で裏表がない、ヘンに素直な性格。

 ・なので貴族の腹芸は不得意ながら、

  彼が何を考え、何を望んでいるのか分かりやすいため、

  他貴族からは付き合いやすい相手としてよく認識されている。


 ・若い頃から皇太后とも交流があり、

  分不相応にいつか彼女を手籠てごめにしたいと、

  恐れ知らずにも公に口にしていた。


 ・王都の動乱に乗じて、王都の社会的な利権の1つを狙って動いたが

  ある日を境に行方不明となり、後に彼の一族もこの世から消え失せている。

 



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『ヒークォム』

 ・男

 ・36歳

 ・T178

 ・鷲獣人


 ・ルクートヴァーリング地方から出向し、

  主人公の離宮の管理・維持・守護の責任者を務めている内の1人。

 ・ローテーションで担当が変わり、

  セレナ達が訪れた時は、彼が他の獣人達を従えて離宮につめていた。


 ・気持ちの良い好青年な性格で、一歩控えた態度を弁えるため、

  上位者から傍に置かれやすい。

 ・気がよくまわり、上位者の意向をくみ取るのにも長けているなど、

  従者としての才能が高いが、本人は自由な身を好むため、

  これまでは誰かに仕えるということはしてこなかった。


 ・しかし、エイミーの父親が領主を務めていた頃の

  ルクートヴァーリングで起った悲劇によって、

  獣人の仲間たちが故郷を捨て、余所へと移っていく様を目の当たりにし、

  彼には逆に、故郷愛を強めるきっかけとなる。

 ・その後、ルクートヴァーリング地方のことをよく考え、

  新たな産業などを起こす等、何かと手を打ってくれている王弟殿下に

  強い感謝を抱き、自ら主人公の役に立ちたいと、

  離宮の守護に入って現在に至っている。

 



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『リジュムアータ=レイル=マックリンガル』

 ・女

 ・14歳

 ・T140 B64(B+) W39(UB48) H58

 ・シェスクルーナの妹。

 ・囚われの髪長姫。



 ・シェスクルーナ=レイル=マックリンガルの妹で、

  本物のマックリンガル子爵の第二子。

 ・愛称はリジュ、リジュム。


 ・マックリンガル子爵を偽る叔父のヴェオスに囚われている少女。

 ・生まれつき優れた文才があり、政治力や知能が大人顔負けにズバ抜けている。

 ・かつては姉と並ぶと、双子かと思われるほどよく似ていたが、

  トイレすらままならないような環境での長い虜囚と労働生活の果てに、

  その身体が相当にやせ細ってしまっている。

 ・さらに髪が伸びに伸びて、

  本人の姿すらほとんど隠してしまう状態になっているなど、

  衛生や健康面においてかなり危うい状況に置かれている。


 ・閉じ込められている部屋から一切出ずとも、はるか遠くの状況を把握し、

  先行きを予見ことができるほど智謀に長けている。

 ・普段はヴェオスに押し付けられた

  領地経営のための書類の処理に忙殺されているが、

  時折持ち掛けられる策謀の協力を利用して、

  最終的にヴェオスが詰むようにと、気付かれぬよう誘導している。


 ・姉と共に、領民達の間で小さい頃から有名な姉妹であり、

  姉は黒に深い赤味が感じられる漆黒の髪、

  彼女は黒に深い緑が混じった漆黒の髪であった事や、

  シュピトラピスという特殊な宝石と同じ色の瞳をした二人の実母は

  プラチナブロンドヘアーだったため、その髪色の対比も相まって、

  「シュピトラピス磁蒼石黒双美こくそうび」と

  呼称されたほどの美少女姉妹であった。


 ・現在はマックリンガル子爵領内の、

  領主の屋敷内の一室に鍵付きで閉じ込められている。



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