裏山2


いや、それは、ある意味あってるが、ある意味間違いともいえる、厳密には(探偵だった)が正解かもしれない、もしくは、(探偵でありたかった)だろうか?


私は20歳の頃確実に探偵業というものをやっていた。


しかし、もちろんの事、ドラマや小説にでてくるような探偵とは似ても似つかないことを生業なりわいとしていたのだ。


つまり、浮気調査やら身元確認やら迷い猫の捜査やらだ。


もちろん、それらの仕事もある意味ヤリガイがなかった訳ではなかったのだが同業者の台頭によってどんどん収入が減って行ったことや生まれつきの夢見がちな性格(現代では中二病とかいうらしいが)のせいで、自分探しの旅にでも出ようかと迷っている25歳の秋に衝撃的な出会いがあった。


それが、如月家という名家のお嬢様のボディガードを引き受けるというところからはじまるのだが...お嬢様といっても、まだほんの子供なのではじめは痴漢や変態などから守る為に呼ばれたと思ったのだが...そうではなかった。


このお嬢様が、とんでもなく危険な存在であることに、あとあと気が付かざる負えなくなるのだ。


というか俺1人では荷が重い。


最近そんな気がしてきた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る