カクヨムを退会しようと思います
別れは突然、
やってきた。
バイトから帰って来たら、
テーブルにあった
カナコからの手紙。
【今度こそ、本当にさようなら。
夏吉くん
お世話になりました。
ひどいことをした私に
優しくしてくれて
ありがとう。
もう一度
旦那と
ちゃんと
話し合って
もう一度
旦那と
暮らしてみます。
やり直せるか
分からないけれど
夏吉くんの
おかげで
元気が出ました。
お礼に
チョコレートケーキを
焼いてみました。
夏吉くんの好きな
ビターに仕上げたよ。
カナコ】
冷蔵庫には、
付き合ってた頃に
カナコがよく焼いてくれた
ほろ苦いだろう
チョコレートケーキが
しまわれていた。
僕は
今晩、カナコと
一緒に食べようと
買い込んだ
食材たちを
冷蔵庫に押し込んだ。
ああ、勝手だな。
ああ、すぐには気持ちの
整理がつかないや。
おもむろに
出した
スマホをポチポチッて
したら、
僕は
少ないフォロワーさんに
向けて、
ひとこと
メッセージを書きました。
「カクヨムを退会しようと思います」
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