第3話 就活生の皆さん、就活は、ゴールではありませんよ、スタートです。
学生の皆さん、声を大にして言いますが、就職は、ゴールではありません。そこからが始まりです。とはいえ、企業に採用されなければ、船が海洋に旅立てないわけで、やはり学生さんにとっては、就活というのは人生の第一関門となりうるのでしょう。
よく結婚を人生のゴールに据え置く人がいますが、大事なのは、結婚することではなく、夫婦でよりよく生きることが問われるわけで、子供を何人作り、子供にどういう教育を受けさせ、マイホームをどうするか、人生設計をどうするかが大切になる。
そのことに気付かない若者は、結婚して、こんなはずじゃなかった、相手に期待するあまり、日々、不満を口にするでしょうし、度重なる夫婦喧嘩がもとで、破局してしまう人達もいることでしょう。人生、前を向いて歩けないのなら、それはもう愚痴に埋もれた生活を繰り返すしかなくて、お互いに思いやる心、感謝の気持ちが持てないなら、2人で暮らす意味すら失ってしまう。
就職もそうです。できれば誰もが知るような、一流企業に就職できれば喜びもひとしおでしょうが、全てが望み通りの人生を歩めるかといえば、それには必ず例外が付きまとう。大切なのは、それが目的、ゴールではないということを知っているかどうかということ。就職、それはつまり、生きるための手段を手に入れただけにすぎません。
いかに自分の人生に紐付けて、人生を有意義に過ごすことができるか、そして人間らしい生活を手に入れることができるか。大企業というだけで、よく会社を調べなかった為、ブラック企業に就職してしまい、また自分の思い描く会社とは程遠かった、だから転職を余儀なくされた。挫折を味わう社会人も多いことだろう。
それでは、せっかく貴重な時間を使って就活した意味が薄れます。学生のみなさん、就職は大事ですよ。定年まで、約40年という月日を企業と共に過ごすわけですから、場合によっては、夫婦生活より長く、職場の仲間と人生を分かち合うことになる。
また、就職は、ゴールではなく、生きる手段であって、目的とはなりえません。仕事をすることでしか得られない生きがいも確かにあるはずですが、時に、仕事仲間と意見の衝突もあるかもしれませんし、すべてが思うようには運びません。
その会社に就職して人間的に成長できれば、それは企業にとっても、自分にとっても有意義なことで、生きがいや、やりがいにつながることだと思う。
私は、従業員数30人位の小さな会社でしたが、新入社員の面接、採用を任されたことがありました。採用の条件は、やはりその人物、発言に嘘がないこと。そして企業に対する情熱、性格的に素直な人物かどうかを重視しました。
この会社で働きたい。どうしてもこの会社で働きたいという強い意志、願望を求職者には求めましたし、隠された自信、その裏打ちのようなものを大切にしました。
この人を採用して、どのポジションで、どれだけ化けてくれるか。どれだけ成長してくれるか。そこに強い意志があるのかないのか。この企業でなければいけないという使命感、どうしてもこの企業で頑張りたいという、ほとばしるような熱意を若者には求めました。企業が新入社員を品定めするのと同様、やはり面接を受けに来る者も、求めるモノは違えど、会社をくまなく観察している様子は感じられました。
企業側とすれば、採用の前に、SNS等を通して個人のエゴサーチ位はするかなと思います。前科持ちの人とか、前の会社でトラブった人、反社会勢力な人を採用したくないですからね。でもそれを跳ね返すだけの話術、話の整合性、情熱があれば、嘘はいけませんが、実物の魅力を優先するような気もします。嫉まれて、2ちゃんねるで悪く書かれているのかなとか、きっと誤解があったに違いないとか、私なら人物の真の姿を見るようにしますね。
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