しにてぇ身体

心がしにてぇと呟いた

頭が駄目だよと宥めれば

心臓が鼓動を早くして焦らせる

じわじわ

じわじわ

汗が出る

心がしにてぇと俯いた

頭が少し困っている

心臓はとくとく言ったまま

身体がいきてぇと慰めた

じわじわ

じわじわ

寒気が上り詰め

何をしているかも分からない

水をくれ

水をくれ

この痛いのをなくしてくれと

心が死なせてと顔上げた

頭は黙って心臓なぜた

ゆっくり

止まる訳が無い

痛い痛いとのたうちまわる

俺は何か悪いことをしたのかと

したのかと、したのかと

心も頭も心臓も

泣く泣く、お前を慰めない

昨日も過去も忘れて苦しい

口から「しにてぇ」と呟いた

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