一月が死ぬ

朶骸なくす

今は三日

泥棒が呼び鈴を鳴らす

ポストを見て郵便物を確認する

遠目でカーテン越しの闇を見た

洗濯物が干されてないのを確認し

ぴんぽん

がちゃがちゃ

ぎし、ぎし

がら、がら

年齢も性別も分からない泥棒は室内から聞こえる音で逃げ出した

いつも、いつも逃げている

成功は甘露

失敗は成長

辞められない中毒

だから口にする

「お前らがいないのがいけない」

彼らは数年後に出てきて同じことを繰り返す

快感、快感、快感

己の為に他人を売れば金が入るだなんて素敵な仕事

そう仕事、泥棒という仕事

今日も周りに神経を尖らせて声を聞く、家を見る、歩いてく

とってもいい運動で泥棒わたしは毎日スキップしていた

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