会社員は三日目から残業

「おい!どう言うことなんだ!?」


ステータスがバグってる、この世界から戻れないって…そんな…あっ!

はは~ん。これはさっきみたいにドッキリだな。

そんな何度も騙されるかっての!


「レイ君、落ち着いて聞いてくれるかい?」


「は、はい…」

…アカン。笑えてくるが、下を向いて我慢だ。騙されたフリを続けるぞ。


「そんなに落ち込まなくても大丈夫。すぐに僕達が問題を解決してくるから。」


「…分かりました。皆さんを信用して待ちます。」


話しかけてくれているマッパさんの後ろでは、他のメンバーがあれこれと対策を話している。


「エラー?問い合わせでいける?」

「いや、それよりも新規にデータを読み取りさせることが可能かどうかも確かめないと…」

「…私達だけじゃなくて、部長にも声をかけないと人手が足りないわ。」


あ、VR課なのに部長とかいるんだ。VR課って何部になるんだろう…VR部VR課?そして課長は?マッパさんとかしっかりしてるから、マッパさんが課長なのかな?


「レイ君…大丈夫かい?」


「あ、はい、大丈夫です。」


「本当に?無理しちゃダメだよ。」


そう言って、こちらに背を向けてハーベストの皆さんで話し出しました。


…無理して笑いをこられてますが、吹き出すとまずいですよね。空気呼んでドッキリ大成功!まで我慢しますよ。


「……。そうするしかないね。「レイ君。」」


話し合いが終わったようです。


「すまないが、すぐに問題を突き止められない。今から一旦、対策を立てに戻らせてもらうよ。そして、出来るだけ早くこっちに戻ってくるからね。」


「分かりました。それまでお待ちしてます。」


「…大丈夫かい?」


おっと、疑われてしまった。すぐに返事をしてしまったから、怪しまれてるな。


「…正直、皆さんがいないのが心細いですが、信用しています。宜しくお願いします。」


「レイ君…」

「1ミリ…」

「0.1ミリメガネさん…」

「レイっち…本当にごめんね。」


…やっぱりプリンさんが頭を殴ったんですね。


「それじゃ、みんな、一旦戻って問題を早急にかいけつしよう。」

「「「はい。」」」


「じゃあ、レイ君また。必ず戻ってくるからね。」


「はい。お待ちしてます。」


そう言ってハーベストの皆さんは消えていきました。

ログアウトすると消えるんですね。


…さて、どうしましょうか?

誰もいなくなったので、ポツンとしてますが…

ドッキリなら、この様子も見られてたりするのですかね?


…あれ、何か視界のスミで『!』が左右に揺れていますね…なんだろ?


意識を持っていくと、『!』が縦に動いたと思うと、

ディスプレイが表示された。


そこには…




・エクストラスキル『道程』が発動しました、。

 チュートリアルを行いますか?

  →はい

   いいえ





…???

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