当たり前の幸せは、ある日突然当たり前でなくなる。

背高のっぽのおじいさん

第1話

毎日の平穏な日々。

家に帰ると家族がいる。歳をとった愛犬がシッポを振って駆け寄る。

しかし、なんだかんだとちょっとした不満ばかりを呟いてきた私。

家に帰るとイライラしてきた私。


今日は、友達との飲み会。

飲み会の前に妻からのLINEで、愛犬の調子が悪いから病院に連れて行ってきたけど、今はスタコラ歩いてるから大丈夫!

との連絡。

ちょっと気になったけど、久々に会う友人のなので飲み会を優先。

飲み会を終えて帰る途中、今度は息子からLINE。お父さん、愛犬がやばいとの連絡。

病院にいるからすぐに帰ってきて!と。。。


私は慌てて帰り、病院の最寄駅から走った。

病院に着くと愛犬は人工的に心臓を動かしている状態ですでに意識はなく、長い舌は垂れていた。

まだいつもの体温はあり、すごく温かい。

でも、呼んでも反応はしない。

いつものように愛犬の顔に私の顔をつけた。

愛犬の目に涙が出ているような気がした。

医者は、もう限界ですね。

機械を止めますね。


飲み会を優先した私の甘さ。

昨日まで元気だったから今日も元気であることは、当たり前ではない。

当たり前の幸せを幸せと感じていなかった私。


愛犬だけでなく、家族にも同様。

毎日の日常に幸せを感じ、それを大切にすることが悔いを残さない、今の私の生き方。

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当たり前の幸せは、ある日突然当たり前でなくなる。 背高のっぽのおじいさん @thase0218

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