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なんとかかんとか五時間と少しかけ、約三〇枚(四〇〇字詰め原稿用紙換算)を仕上げる。二人の登場人物のやりとりが口論に発展するというシーンが思いの外、膨らんでしまったので、落ち着いてから読み直して、大幅にカットしなければならないようです。
セリフばかり続いて、ストーリーが進展しないのは読み手には退屈でしょう。キャラクターの個性や、お互いのものの見方の違いなどを示すには書いておきたい場面なのですが、やはりだれる。せっかく対立構造を打ち出して緊張を高めているのに、ダラダラ引き延ばしては効果も半減です。
言い合いのシーンは書いていて、すごく楽しいのですが、書き手が面白がっているだけではダメでしょう。時間あたりの枚数が多いのも、会話が多く、改行が多いから。
すらすら進んだ箇所ほど、書いている人間だけイメージが浮かんでいるだけではないかと問いかける必要がありそうです。書けるというのは、細部まで思い描けているということなのですが、伝えられているかはまた別の話。案外、イメージが浮かばなくて、手探りで場面をつくりながら、一つひとつ丁寧に書き込んだほうが読み手に鮮明なシーンになるような気がします。
枚数は稼げていますが、物語の進み具合はやや停滞して、予定より遅れています。枚数と時間に加えて「このシーンまで書く」という目標を設定しないと、痛い目にあいそうです。
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