第6話 同人誌会場へ

 今度は東京テレポート駅から国際展示場駅へ。

 駐車場に戻って、一旦車の中で寛ぐ事にした。


 グツグツ状態で立ちっぱなしで並んでいた時の影響で足が痛くなっていたのだ。

 休憩してからでないと同人誌会場に行けない。


 スマホでウェブカタログを見ながら、お目当のサークルを探しながら30分ほど休憩していた。

 先輩たちは3時ぐらいには、ここを立ちたいというので私は現地で別れてもいいように荷物を持って同人誌会場に向かった。


 リストバンドの入場券は、前日までに私が地元のメロン◯ックスで買っておいたので、それを巻いていよいよ私の本番へ。


 時間は12時を過ぎていたが、ネットの情報によると今日は例年より混雑が引かないようだ。

 また並ばなきゃいけないのかなぁと思いつつ正門近くに行ってみると、こっちですと一般参加者案内と共に誘導される。


 並んでいる人の様子は見えないが、朝の青海会場の時のように入り口とは遠いところに列があるのかもと指示に従い進んでいく。


 国際展示場駅を通り抜け、そのまま行くように言われかなり歩いて行ったのだが、確かに人通りは多いが、これってどんどん会場から離れていっている。

 もしかして青海会場に行く人の列なんじゃないだろうか?と不安になり、戻って再度詳しく聞いてみる事にした。


 そうしたら、ちゃんと同人誌の会場の一般参加者の進む列らしい。

 300mぐらい先の信号を反対側に渡り、ぐるりと回って正門方向に行かせるルートのようだ。


 階段を上り、500mほど歩き、やっと辿り着いたのは今朝のトイレ問題で並んでいた辺りだった。

「ここにくるんだったら、回らせる必要なくない?別に並ぶというほど並んでないし意味わかんない!」

 と疲れもあって先輩は怒っていた。


 私ももうクタクタになりつつあったが、私にとってのメインである同人誌に巡り合うまでは我慢すると、そこから更に正門の階段を目指したのだった。


 ところが正門の階段をゼイハァ言いながら登っても、まだ入り口につかない。

 私たちは最初に南館に行く計画で、まだまだ歩かねばならなかった。

 スマホの歩数アプリを確認してみると、とっくに1万歩を超えていた。

 同人誌を買いたいという想いが無かったら、とっくに挫折していた事だろう。


 可愛いロリっ子の貧乳同人誌に出会うんだ!

 そう思いながら、車を出てから1時間弱ぐらいで、やっと会場に辿り着いたのだった。

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