Wiki冒険記 ~無知から始まり後に複数のサイトを巡ることになったタビト・フンヤによる、森羅万象への好奇心諸録~

文屋旅人

第0話 いかなる理由で私は世界で最も楽しいURLにはまったか

 この広大なインターネットのページは数えきれないほどある。同時に、それらを示すURLも無限に存在する。

 その中で、私は最も偉大で最も楽しく、最も心躍り、そして最も平等なURLを知っている。


 http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Randompage


 このURLだ。

 即ち、ランダムにWikipediaのページを表示する、魔法のURLだ。


 このURLはその人間の好み、思想、人生、すべてに関係なくただランダムに知識が詰まったWikipediaのページを示す。

 山の様な知識の宝箱から、全く知らぬことすら、このページを見なければ興味すら抱かないようなことを引き出してくれる魔法のページ。

 偉大で、素晴らしく、平等で、楽しい。


 私は日々、少し暇があればこの楽しすぎるページを開き、未知の情報を得る。


 そして、気が付いた。


 私が未知の情報に触れ、気が付いたことを何となしに記してみるのは面白い試みではないか、と。


 私は無知だ。知識が乏しく、高ぶる学習意欲が空回りする様を、自戒と己の忘備録として日々書いていきたい。



          了

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