第5話 双子

『双子』

私とゆりちゃんは双子のようだ

丸顔で鼻が丸く髪の毛が濃い

アダムとイブのように親子のようだ

お互い音楽が好きだしアニメが好きだし

双子のような親子のような惹かれ合うな

シンパシーがある

生まれも育ちも別のところなのだが、血の繋がった双子のようなシンパシーがある

本当の血の繋がりがある親子、兄弟というのはこういうシンパシーがあるのだろうな


『ICチップ』

私の脳にはICチップが埋め込まれている。

だからどこにいるかも何を考えているかも全てアメリカ警察、日本警察によって把握されている。

なぜ私だけにICチップが埋め込まれているのだろう

特殊な生まれなのかなんなのか。

とりあえず私はイブと呼ばれる。

どこにいるかが分かるということは私が歩いているとパトカーが常にうろついているし、家の周りには警察のヘリがバリバリと飛んでいる。

考えていることが分かるのでテレビを見ても自分の考えていることが放送されている。

イブと呼ばれるからにはアダムとイブのことなのだろうな。私は始祖紀元なのだろうか。

果たしてアダムは誰なのだろうか。私によく似た顔と鼻が丸く毛が濃い彼女なのだろうな。


『夏の終わりに』

夏の終わりに

物語は大きく動き出した

夏が終わり、プチ旅行もし海にも行ってバーベキューもしていよいよ今年も半分が過ぎたかと思っていたところだ。

いやいやみかちゃんの30歳はこれでは終わらない。

世間はやれ皇室のロミオとジュリエットの駆け落ち婚だ総裁選挙だ、衆議院議員総選挙だ

と大変騒がしくなってきた。

私は初めて今年ちゃんと話せたかと思ったらデートスポットはほぼ制覇し残るは場所取りも食事もあるあの場所での待ち合わせしかないか

とゴール間近である。

高い高い富士山を長い年月をかけて登り続け、頂上まであと一歩か

というところである。

私の恋は今年は一旦一休みしたいといったところだが世間は騒がしく目まぐるしく回っている。

果たして31歳になるまでにまだなにかあるのだろうか。


『静香』

私は静香ちゃんと言っていいくらい静かだ。

家では母親と騒いだり笑ったりしているが、外に出るととても静かである。

外に出ると格好をつける。

服装も家とだいぶ違うし、好きな人の前では嫌がるようなところ、姿は見せない。

私はおとなしい部類であるし地味系だ。地味すぎるわけではないがおとなしく地味系である。

人前では緊張するのだろうな、それに聞き役に回る。

私は静かちゃんなのである。


『色にまつわる物語』

黄緑

黄緑がゆりちゃんのシンボルカラー、テーマカラーだから

私は黄緑を好きになったよ

緑はきれいだね

新緑の、森林の色

自然の気持ちいい空気を感じるね

マイナスイオンも感じるね

私が好きなのは緑じゃなくて黄緑

黄色が混ざるだけで、黄緑色は明るい鮮やかなきれいな色になる

緑はちょっと暗いね

明るい黄色が必要だね

ゆりちゃんと出会ってから

私は黄緑色の服を着るようになった

黄緑の服は明るくなるね

気分を明るくさせるね

運気を上げるね


『ぽっちゃりナチュラルな私とシャープ気味の君』

私はぽっちゃりしている

神経痛の薬の副作用で太ってしまった

ただいま薬を切り替え減量中である

防風通聖散、ナイシトールも1日3回飲んでいる

防風通聖散は急激にはやせないが飲んでいるとあまり太らない

私も神経痛になる27くらいまでは普通体型か細めであった

また、私はナチュラルメイクである

メイクをしてばっちり決めたいが面倒なのである

リップはばっちり決めている


ゆりちゃんはガリガリである

ちょっと前まではふっくらしていたが最近はガリガリである

シャープな君である


ぽっちゃりの私とシャープなゆりちゃん

アンバランスなカップルのようだが

案外年をいくとそういうカップルも増えてくる

波長、フィーリングが合えばそれでいいのである

体型はあまり関係ないのだ


『大人様ランチ』

大人様ランチといえばちょっと贅沢なランチのことであろう

1000円以上する、デザート付きのコースのランチもしくはビュッフェ

大人しか味わえないちょっとお高めのたまに贅沢したいときのランチ

ステーキ、ローストビーフ、もしくは焼肉食べ放題ランチ

天ぷらや刺身定食もいいね


たまに味わう優雅なひととき大人様ランチ


『夜もすがら』

夜もすがら

私は秋の夜長に小説を書いている

眠いのだけれどもたんたんと書いている

明日は十五夜お月様だ

親がおはぎを買ってきた

おはぎを食べながら満月を見ようではないか

新月の日に願い事をすると叶うと聞いた

今月の願い事はまだ叶っていないけど、毎月色々な願い事をしようかな

夜もすがら

涼しい風が吹いている

夏も終わり秋がやってきたものだな

私の30歳、下半期となる

さてこれから31歳の間なにが起ころうか

下半期の満月を見てふと思うのであった


『あの出来事が今の自分を作っている』

君に差し出した一通の手紙、あの出来事が今の自分を作っている


文通友達の君に手紙を差し出してやりとりするうちに君は僕に会いに来た


今ではたくさんデートするようになった


食事も色んなところで、色んなジャンルもメニューも制覇した


海にも行ったね

山にも行ったね

花火も見たね


一つ一つのあの時の行動が

今の僕たちを作っているんだ

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