第337話一カ月
今年もあと一カ月。
あっという間の一年だったと振り返る。
早かったなぁ、と言ってみる。
毎年、同じようなこと言ってる気がする。
今年もあと一カ月。
やり残したことがないかと、振り返ってみる。
あんまりそのあたり、自分でもよくわかっていない。
振り返ったところでなにもないので、とりあえず昼寝でもしよう。
今年もあと一カ月。
やりたいことやっとかなきゃと考えてみる。
あんまりそのあたり意識したことなかったなぁ。
澄みわたる冬の空、とりあえず散歩にでも出かけよう。
今年もあと一カ月。
学校行って。
友達と話して。
寝て。
学校行って――。
そしてまた「おはよう」と、君と交わす朝の挨拶。
そんな何でもない毎日が。
あと一カ月続くことが、僕の幸せ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます