第128話 呉越同舟?
「ども、お疲れ様なのです」
「えっと…
「あぁ、
都市南門の戦闘から二日、トリアージの要領で損傷軽微な
しかも、好きな事には
名状し
「操作系に問題は無かった筈… っと、そこに転がっているのは
「
「因みに
嬉しそうな様子で外へ出てきたミラと入れ代わり、勧められるまま所定の位置に着くと後部座席に残っていたミアが専任技師の管理権限を行使して、特注品の魔導炉 “
もはや聞き慣れた低い駆動音が鳴り響き、各所から伸びてきた人工筋肉が身体に纏わり付いていく。
『そう言えば、御一緒するのは初めてですね~』
『ッ、何気にレヴィア以外だと、違和感が凄いな……』
言語化されるまでに至らないざっくりとしたミアの思考や、自身の
新規の技術者を育成する際、有効な手段に成り得るという考えが一瞬だけ過ったものの、前提条件になる騎体適性の保持者が
そんな取り留めのない憶測を立てていると、ミアが二段鍵盤状の
『一応、該当箇所の
『“虎穴に入らずんば虎子を得ず” か、やってくれ』
『では、ポチっといきますね♪』
子気味良く鍵盤が叩かれた瞬間、視界は騎体の疑似眼球で捉えたものに切り替わり、可憐さと妖艶さを併せ持つ
病的なまでに色素の薄い肌色、銀糸の髪より
『ふむ、貴様が魔人レグルスの核を搭載した
『…… 中核都市ライフツィヒの惨劇を知る一人として、“滅びの
胸裏へ響いた声に応じて、不快感を隠さずに
『そう怒らずとも良いだろう? 現世の者達と同じく我らも
薄く微笑んだ人工精霊は飾らない態度で、如何なる国家や
ましてや指導者たる者が他種族を優先し、
『貴様と女狐の関係もそうであろ? くだらない義憤や、肥大した人権意識に駆られて綺麗事を怒鳴り散らし、他国の都合で兵卒を死なせるのは
『確かに為政者の愚行は
『故に
緩やかなウェーブの掛かった光沢がある銀髪を揺らして満足げに頷き、
諦めて素直に聞こうとしたら、小さなファウが
『ふふっ、妾に見惚れるのは自由だが、
『
『…
いつかニーナと蕎麦を食べながら話した “
先ずは各地への侵攻に
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