ナツヨ
まばたきの歪みに紗礫を詰め、
傷口を縫った。無燦な結び目が
惹き千切られ、紫雲と或った。
窮屈な時が弾ける瞬間に到達する
山間を埋めた水面花の芯を探して
うつろな蟒蛇から流砂が溢れ
在る、ひかり とは
鍵 と成って、手元に遺る。
喉を焼く甘さ、どれを盗っても
あの頃には戻れない。懷
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