シアン

楚々と生乾き混んだ幻覚 火蓋を切る。

歩んで言って視るのだから

ときはとまれない

泳ぎ疲れた簀巻きの蓑を剥ぎ

中違いの鼬、二色混ぜらせて 紅れる光

拗ねたマゼンタと捩れたイエロー

煙突から突っ込んだ空、小っ恥ず傾ぐ

夕暮れに置き去りにされたマーブル

本当にカゲロウか、死に損ないの思案。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る