暈に傾く

卑劣な光が躍り いろめいた そよかぜ、

透かして見せて。


何もかも心に着せ 此方を剥いても、

降されない 陰にも満たない間柄に


私、華も弔えない。


唯枯れゆく様をご覧なさって。


アクリルに被われた花瓶に沈む

涙の去り際。

早々に死んだ蝸牛が贈る

なつが狂う。


冥い熱波が凡て蕩け去れる眩暈みたいな。

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