モルヒネ

実の背中で少し

明るみ痘痕の浮いた 葡萄酒みたいな 間柄に

溺れた舟を回転させる 管理人は暫く留守のよう。

万華鏡に貼り付けた 気高い鷹の瞳が泣いていた。

素直に餌を欲しがる雛の温もりを

綻ばせる雫。唯の夢で遭っても、このまま

腐りかけの果実を想い、

沈んでもいいでしょう 誰も要らない地獄に。

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