寸劇
散り塵に破りて寄せ集めたものが 唯
今になって輝きを放った とこしえ。
千羽鶴の燃え滓 父が歌った草笛の肺
欠けたオハジキのつがい
傷ついた薬指の紅
繋いで魅せたこよりの胡蝶。
螺旋の血痕を轢く刃物と
口付けと呑み混み生れたトレモロの躯で、
五線譜に沁みを垂らして
母胎賭する、傍らの私 成す。
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