逆さ盃

可笑しなマヌカンの血肉だけを 紗に構え見立て

歯車天秤はみだりな唄を舌先に乗せ 他を御する。

夏の終わりの茹だる女郎花とも撫子とも

視界を埋め尽くす彩葉も、その首

刈り取って生贄にし、たれかも活かすも無く

涸れて遷す愁風、

何処から聞こえる囁きが 永久に受け継がれ

生と死を純に謀るらしい。

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