105.不整脈な春

朧気な瘢痕の縁では今も 幼生達が炎舞を酔態す。

妻先は小突き 中身ない空咳を催す 揺るが内 未来で

待つ君を想う。と いてもたつても 硝子底には春がひとひら。

運悪く捕まり時に 愁癒えて 射る 肩墨を浸して 悪運の型を採る密。

それとも目眩し貰う秘蜜 清明はぢんまりと僕の声に呼応して、くれてゆく

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