第99話一場の夢

秋の蜻蛉はくだらないね

トルマリンの魂は落ちてはこない

イカれた太陽だよ


空っぽになるまで欲しがった

あなというあなたを見つめた孔雀に

出涸らしの新聞紙をインストール

薄墨の名を「記すkiss」した


あゆむたびに輪廻と嘘吐きを誓い合い

矢印にかき消された風媒花の道は一筋

両手いっぱいと私にあなたと駆け巡る


微塵も動かぬ壊れた螺子たちは錆び憑いて

頭イカれたから、ずっと一緒だから。


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