第98話焦げ

赤子の手で捻るモザイクタイルの傷はタダ、

破れた喉を抉るほどの潜血で曖昧な夢の跡を

曇天の絹衣に墨流し苦痛を文様と燃す煌めき、

雑で地味な付け爪で銀のHeartを射抜くも偽り

足陰から突き出た流れ星を呑み下して つきでた

魔女の瞳は舌先と欠けた刃を盛って 嘲笑う

イカロスの刎ねは跡形も考も亡くす

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