第62話眠り姫の欠片が泡沫に転じゆく

眠り姫の欠片が泡沫に転じゆく

蒼空の彼方とは見え無き愛と解く


みちひきは大輪の原石と秘され

天の川は滞り 澱を成す地は敏感に震え

楽に注げば短く鳴りよう


夢海に還る血筋 赤糸ヱ穹


透す頬を膨らませ胸に留め

濾過し魂を養分に喰らふ


心を汲むと憂い首を傾げひとり

ふたり薄く白状な深淵とを魅せる

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