第56話崩れ賭ける橋を亘る

崩れ賭ける橋を亘る

いつかの輝かしい未来

ゆく先が瓦礫の山だとして

信じて居る我々は

陽の指す光に添われ

天に堕ち今この時を

待ち焦がれて射ると云う。

色めいた夜を超え

月夜の烏が番に哭く

水辺を涙す紅葉賭し

夜を道連れに

辿り着いて魅せると、

底は屍体の楽園かな

始解、光はもう伝染らない。

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