大日本帝國斯く戦えり

佐々木悠

前史 第二次世界大戦集結まで

第二次世界大戦。空前絶後の世界中を巻き込んだ戦争は1948年にスイスの首都で、ベルン講和条約が結ばれた。

英米仏日中華民国VS独伊ソ中共の大戦は引き分けに終わったのだ。


日本は明治維新後から軍備を増強し日清戦争から朝鮮半島を併合。更に日露戦争の奉天会戦でロシア野戦軍を包囲殲滅し日本海海戦で大勝。ロシア帝国はアメリカとイギリスに仲介を依頼しウラジオストクと極東ロシアを割譲と賠償金で講和した。

第一時世界大戦の勃発は日本の外交政策を転換する。外務省は当時、親英反露政策の最中であり、更にドイツ帝国とは三国干渉以来関係は冷え込んでいたものの親独派は多かった。

しかし、ロシア帝国軍がタンネンベルクの戦いで大敗を喫した事や青島のドイツ帝国軍が日本の大陸権益を犯しかねないと判断朝鮮半島方面軍から一個師団を派遣。神尾中将は不戦協定の結ばれていたオーストリア軍の艦艇へ攻撃せず短期間で攻略。山東半島を大日本帝国の領土とした。

歩兵3個師団と騎兵2個師団、独立混成8個旅団からなる東部戦線派遣軍が編成され、ロシア帝国軍の支援を行い対ドイツ帝国戦線を担った。独墺軍がオーストリア国境から突破、ロシア帝国は世界大戦から離脱。日本軍は陸軍を撤退させ海軍を地中海に派遣、更にドイツ領南洋諸島を占領。アフリカではドイツ領東アフリカで英軍ら連合軍と攻防戦を開始。

レットウ=フォルベック将軍らと交戦し最終的に本国の降伏後に投降させドイツ帝国植民地軍の捕虜管理を担った。

ベルサイユ条約ではドイツ帝国の中国・太平洋権益を受け継ぐ。

詳細はドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国は降伏する。

ドイツ帝国

エルザス・ロートリンゲンはフランスへ割譲

ポーランド分割にて手に入れた領土はポーランド共和国として独立

軍備制限

賠償金

全植民地権益の戦勝国への譲渡

大統領型共和制への以降

オーストリア=ハンガリー帝国

バルカン半島の領土をユーゴスラビアやその他として独立を承認する

帝政維持

賠償金

軍備制限

海軍の半減

ポーランド分割にて手に入れた領土はポーランド共和国へと編入

オスマン帝国

アナトリア半島以外の領土の放棄

海軍の解体

賠償金

大日本帝国の監督を受ける

と決定。

更にロシア革命により急激に関係が悪化したもののソビエト連邦とは日ソ不可侵条約を締結した。

戦後日英同盟は破棄され新たに日英協商を締結する。

アメリカとの関係が悪化したものの台頭したナチス・ドイツとソビエト連邦のベルリン=モスクワ枢軸宣言、独伊鉄血条約、伊ソ同盟宣言、ナチス・ドイツによるオーストリア=ハンガリー帝国革命干渉、オーストリア併合から警戒を強め真珠湾協定によってどちらかが攻撃を受けた場合即時参戦を約束。

日英協商と統合し日米英三国同盟へと発展した。

ナチス・ドイツはオーストリア=ハンガリー帝国の革命に干渉しオーストリア諸邦を併合、ハンガリーは残りの領土を残すもトランシルヴァニアがトランシルヴァニア共和国、

ボヘミア王冠領はチェコスロヴァキア共和国として独立。その3カ国は第二次世界大戦中に悲惨な目に遭うことになる。


1939年8月1日、ドイツ国防軍は赤軍と共にポーランド分割を開始。数週間で全土制圧し東側をソ連が西側をポーランド総督府として更に、ポーランド回廊をナチス・ドイツが併合している。

ポーランドに独立保障をしていた英仏日は非難声明と共に国際連盟に通告即時停戦・返還宣告を布告。オーストリアの分離独立を受けた旧オーストリア=ハンガリー帝国、ハンガリー連合は日洪協定、英仏結成の連合国に加入するも矢十字党のクーデターによりハプスブルク家オットー皇帝やホルティ宰相などがトルコ経由で日本へと亡命。フランス軍はドイツ国防軍の新戦術電撃戦に対応出来ずに敗退、全土を席巻するとフランス軍残存部隊はダンケルクから総撤退、アフリカのフランス植民地へと転向した。

この時点で枢軸国側の参戦国はナチス・ドイツ、国粋派スペイン、イタリア王国、大ハンガリー共和国、スロバキア保護領、ルーマニア鉄衛団、ブルガリア王国の8カ国のファシスト勢力にソビエト連邦、ユーゴスラビア連邦共和国やモンゴル、新疆そして中華人民共和国の社会主義勢力とユーラシア大陸において最大の力を持っていた。結局、枢軸国側はアフリカと中東、アジアから撤退、残りはそのままという形で停戦協定が結ばれそこから冷戦が始まった。


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軍事史

大日本帝国陸海軍は戦前、日清日露に大勝し大日本帝国の国際的地位の向上に大きく貢献した。

第一次世界大戦時には海軍は地中海で陸軍はロシアやアフリカ、山東半島で奮戦。

更にロシア革命に対する干渉戦争でロシア帝国から獲得していた沿海州以外に極東ロシア全土を席巻。ロシア内戦では白軍を支援しニコライ二世の後継ぎとしてキリル大公をロシア帝国皇帝へと承認、亡命を受け入れた。第二次世界大戦では満州・ロシア方面軍35個師団、枢軸側についたオランダ領東インド、ヴィシーフランスの植民地インドシナへ侵攻し南方方面軍17個師団を編成。本土の16個師団も合わせ1941年時点で陸軍68個師団、M1ガーランド小銃をライセンス生産し口径を7.7mm弾、九九式実包に改良した物を一式小銃として外地の部隊から置換していった。

更にM2重機関銃もレンドリースとライセンス生産を開始。

そして1943年に各種砲、駆逐戦車。1945年にM4戦車の供与と四式中戦車としてライセンス生産、203mm重砲のライセンス生産などが開始。優秀な兵器と全軍の自動車化が推進。日露戦争後から拡大・発展を続けてきた満州、朝鮮の工業地帯が支え開戦時5個師団しか存在しなかった自動車化歩兵師団へと軽歩兵師団を改編していった。

アフガン経由で侵攻するソビエト連邦軍18個軍団は中華民国軍6個軍と英印軍6個師団、日本陸軍8個師団によって阻まれ更にマラヤの植民地軍も来援アフガニスタン戦線は膠着しアフガニスタン独立を叫ぶムスリム系武装勢力も反共陣営とした加勢。

日本陸軍は4個戦車師団、6個自動車化歩兵師団からなる第一及び第二軍団はエジプトに派遣されイタリア領リビアを睨む。

戦時総動員法に基づき帝国陸軍は平時編制内地16個師団、満州方面軍35師団から内地10個、満州方面軍40個、インドシナ・東印軍40個師団を90個師団総兵力185万人を陸戦兵力として動員し、陸軍航空隊も作戦機1万機を用意していた。

ロシアは旧沿海州など、大日本帝国の要衝を除く領土を亡命していたロシア皇帝ウラジーミル一世がロシア帝国を復古。総人口4000万程度の国家となった。40万15個師団

東京条約で大東亜同盟を大日本帝国を中心として設立。加盟国は大日本帝国、ロシア帝国、中華民国、タイ王国、イギリス領インド帝国。

1943年7月6日、正式に日ソ開戦。即日ロシア帝国と中華民国が参戦、中華人民共和国を名乗る中国共産党はソビエト連邦側で参戦した。満州方面軍40個師団に更に動員し予備役から47個師団全て合わせて17個軍団、ロシア帝国軍8個師団、中華民国軍5個軍団、計278万人。対するソビエト連邦軍は190個師団計171万人。数はソビエト連邦が劣勢であるも練度と装備で優る赤軍に同盟軍は後退、焦土戦術を選択。陸軍航空隊の戦略爆撃機がカイロより出撃スターリングラードを大爆撃壊滅させた。更にモスクワがカイロからなら戦略爆撃機は往復可能であり、防空や守備兵力がモスクワ方面に集められ、膠着させた。

1945年、アメリカ合衆国がアフリカ北部に上陸しイタリア領リビアを東西でエジプトと分割、イタリア領東アフリカは日本軍が降した。アフガニスタンよりアフリカや中東方面に多数兵力が引き抜かれ、日本軍は12個師団からなる欧州方面軍を編成、海軍と地中海を掌握し更に黒海へと侵入セヴァストーポリを占拠しクリミア半島に橋頭堡を築く。

1945年5月3日、日本陸軍2個軍団とアメリカ軍2個自動車化歩兵師団がバグー占拠。

翌日、米軍6個軍団がスターリングラード陥落。二週間後、日本軍の一個機甲師団、二個機械化歩兵師団がキエフを占領しウクライナのほぼ全土を制圧し極東でも戦線を突破。しかし武装親衛隊や国防軍部隊が到着し、膠着。そのまま、一切動きはなく、1948年ベルン条約で講和した。ナチス・ドイツはフランス北部を併合、南部にはフランス・コミューンとしてサンディカリスト革命が起き枢軸陣営から離脱。伊領リビアはイギリス領エジプトと第四次共和制フランスに分割。

ソ連領土のバグー近郊からトルコ国境、クリミア半島をバグー連邦として独立させ、ロシア帝国との同君連合総裁ウラジーミル一世として始まった。英国やフランスは戦費と国力の莫大な減衰に没落。日本やドイツは国力が増大。アメリカは艦艇に大きな被害を受け国力や戦費によって経済が低迷していく事になった。

ソ連は本土が唯一分割されたものの従属国を幾つか東欧に手に入れ、補填を可能とした。

陸軍の総戦死者は6万7876名

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海軍

大日本帝国海軍は太平洋だけで無く、インド洋を掌握しマダガスカル島を陸戦隊と第一航空艦隊を派遣し制圧。以降地中海の戦いにおいて拠点としてマダガスカル島を置くこととなる。

同盟国のアメリカ合衆国に習い陸戦隊を常設し海兵隊として揚陸戦専門かつ先行派遣用の部隊を3個自動車化師団と2個機甲師団を編制。スエズ運河を通過しコーカサス方面より侵攻する陸軍部隊を支援し新型戦艦大和型3隻を中核する艦隊を派遣しセヴァストーポリの攻略戦を支援した。

2個自動車化師団をイタリア半島から強襲上陸、ターラントを確保し残り3個師団を派兵、更に海軍航空隊が派遣され半島南部を制圧しバドリオ元帥が軍部と共に王政打倒の共和革命を開始。大日本帝国の影響を強く受けるイタリア連邦共和国を建設し終戦までファニー・ウォーを満喫する事となる。

米海軍は開戦後すぐにドイツ国防空軍の攻撃を受けて壊滅したイギリス本国艦隊に変わり大西洋やイギリス近海を防衛していたが、無制限潜水艦作戦による海軍艦艇に対するハラスメント攻撃やイタリア・フランス残存艦艇からなるドイツ艦隊が米海軍戦艦8隻と空母4隻を撃沈する戦果を上げ、フランス海軍から技術を持ち込みドイツ海軍艦隊に空母3隻が就役。雷撃機は優秀であり米海軍は壊滅的な被害を受けた。

ジブラルタルが国粋派スペイン軍により陥落し大西洋に帝国海軍が出撃するにはパナマ運河ルートかジブラルタル強行突破ルート、そして喜望峰ルートの3つになり帝国海軍は一航戦と五航戦を中核とする空母機動部隊によりジブラルタルを飽和攻撃し大和、武蔵、尾張、長門、金剛を主力とする戦艦戦隊が突破しジブラルタルを艦砲射撃空母機動部隊を通行させ、自由フランス軍支配下の港湾都市を使用し大西洋で潜水艦狩りを始める。

敵空母2隻、戦艦3隻、重巡1隻、軽巡6隻、駆逐10隻からなるドイツ・イタリア艦隊と帝国海軍空母4隻、戦艦3隻、重巡3隻、軽巡8隻駆逐17隻の大艦隊は激突、こちら側に重巡1隻、軽巡2隻が撃沈。敵艦隊を撃退した。

最終的に戦艦1隻、重巡3隻、軽巡4隻駆逐19隻が撃沈されるも戦後復興される

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