だるまの王さま

@ebicom

だるまの王さま

むかしむかし、大きな木のある島のこと。


一本の木が風に揺られながら立っていると、みほちゃんが歩いていきました。


「もう!はなかちゃんったら!もうぜったいにゆるさないからっ!」


すると木が、

「みほちゃん、どうしたの?」

みほちゃんは学校で、はなかちゃんとケンカしたのです。


みほちゃんは、はなかちゃんとケンカしたことをはなすと、

「だいじょうぶ。すぐきづいてくれるよ。」

と木がいいました。


つぎの日のほうかご、みほちゃんは木のところにいくと、そこにはだるまがいました。

みほちゃんは、ゆうきを出して、

「あの…あなた……だれですか?」

みほちゃんがきいても、だるまはへんじをしませんでした。


またつぎの日、今日は学校がやすみです。

みほちゃんはだるまのところへいきました。

するとだるまが

「わしはだるま王。」

といいました。よく見ると、だるま王のあたまに王さまのかんむりがのってありました。


それからは、いつも学校のかえりにだるま王のところにいって、だるま王とともだちになったとさ。


おしまい

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