義母ノラは何故パンティに自分の名前を書いているのか、という話

藤田ふぁあ

はじめに

アメリカ人の夫との結婚を機に、テキサス州に移住することになった。

夫の両親は、夫が高校生のころに離婚して、それぞれがすでに別の相手と再婚して家庭を持っているので、必然的に私には義父ふたり、義母ふたりができた。ついでに、義理の弟ふたりに妹ふたりもできた。

ひとりの夫と結婚したら、よく分からない計8人もの人間と家族になったわけである。


今回の話の主人公は、夫の実父の再婚相手であるママ母「ノラ」だ。

彼女を言い表すとしたら「巨乳露出系の天然ボケ飯マズおばちゃん」といったところか。

面倒見のよい、優しい性格なのだが、いかんせん頭のねじが2、3本抜けているので、絶えずあちこちで問題を引き起こしている人である。

が、とにかく強運なのだ。


ノラは十人兄弟の末っ子として貧しいメキシコ移民の家庭に育った。

ノラの実母も、かなりの貧しい生活を送っていたらしいが、亡くなる数年前に高額くじに当選すると、プール付の一軒家を購入した。そして、その一軒家をノラにまるごと譲渡すると亡くなった。


かくしてノラは、プール付一軒家を手に入れたわけである。

今回の話は、この一軒家に、三家族、計九人が一緒に共同生活をしていた時のエピソードである。



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