ビスケット・エッセイ

翠幽月

プロローグ

 何かを書くこと自体が久しぶりな気がする。精神的な余裕がなくて、書くという行為から遠ざかっていた。それ位、自分の気持ちに余裕がなかった。でも、今思えば、書かないから余裕がなかったのかもしれない。詩は書かなくても、読んだ本を紹介するブログは書いていたし、Twitterで気持ちを吐き出していた。

 自分は書くことで精神を安定させていた部分があったのだと、今更ながらに気が付いた。今まで、世界と自分のピントが合っていないと思っていた。自分が疑問に思うこと、感じることは、周りの人からすれば何でもなくて、生き辛さを感じていた。

 本当につらい時は書けないかもしれない。自分は、そんなに意志の強い人間ではないから。誰かの為に書くとか、そんな高い目標もない。だから、つまらないかもしれない。それでも、私が感じたことをぽつぽつと綴っていきたいと思っている。いつまで続くか分からないけれど、書きたい。それが今の目標。

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