第2話「うん、ちょうどいい」

 俺は、殺し屋だ。

 なぜ今それを言うかって?それは、俺自身が死んでいなかったからだ。

 だから、その事実を再確認する必要がある。

 さらに、現状をしっかりと分析する必要も。

 どうやら俺は、殺し屋の仕事に失敗し、死にかけているところを、サヤさんに拾われたようだ。それは少し考えたら、理解出来た。

 そうなると、俺がボロボロになっていた時に身につけていた、殺しのための道具は、どこにいったのだろうか。

 今着ている服は、俺が路地で倒れていた時のものでないことは当たり前だ。こんなに清潔感のある服、着たことがない。

 俺はベッドから下りると、ベッドの下や机の周りなど、部屋の中を探し始めた。

 サヤさんとカナが、俺に対し敵意を持っていないことは理解出来た。しかし、カナはともかくサヤさんには見られているはずだ。俺が常に携帯していたナイフやワイヤーなどを。すでに人を殺したあとで、俺のものでは無い血が着いていたそれを見て、何も思わない人間なんていない。

 助けてくれたことには感謝しているが、証拠を回収し、早くここを立ち去らねば。

 何せ俺は、犯罪者なのだから。

 しかし、目的のものはなかなか見つからない。この部屋には無いのか?だとすると厄介だ。

 そう俺が焦りながら、ベッドの下をもう一度覗き込んだ、その時だった。

 唐突に蝶番が高く鳴り、部屋の扉が開いたのだ。

 慌てて俺がベッドの上に戻り、扉の方に視線を向けると、そこに扉に半分隠れながらこちらを覗いている女の子がいた。

 十を少し過ぎたくらいの歳だろうか。滑らかな銀の髪を二つに結った、碧眼の人形のような少女。

 その少女が、ジーッとこちらを無表情に見つめていた。

 

「な、なにかな……?」

「ここは乙女が経営する宿屋。残念だけど、ベッドの下にいかがわしい本を置くサービスはしてない」

 

 いきなり何を言ってるのだろうかこの子は。

 別に、そんなつもりは全然なかったのだが、ではなにをしていたのかと問われれば、答えることは出来ない。ここは乗っかっておくか。

 

「そ、そうなのか。残念だな〜」

 

 おどけてそう返すと、少女は扉の陰から出てきて、部屋の中に入ってきた。

 俺は不自然にならないように座り直したが、少女の表情は変わらず無で、何を考えているのかわからない。

 

「夜の三時にそういう欲が湧くなんて、紗綾姉に興奮でもした?」

「い、いや、そんなことはないんだが」

「じゃあ香菜姉?」

「そういうわけでもないんだけど」

「じゃあまさか……」

 

 引き気味に言って一歩下がる少女。

 あらぬ不名誉を着せられた。確かに可愛いとは思うが、さすがに年端もいかない少女に興奮するということはない。

 

「冗談」

「全然冗談に聞こえなかったんだけど」

 

 真顔で言われても、なんとも信じ難い。

 

「本当のお探し物なら、ここにはない」

 

 突然言われた少女の言葉に、俺は驚きに目を大きくした。

 これは冗談ではないと思った。まるで、俺が本当は何を探していたのか、知っているような口ぶりだ。

 

「それは、どこにあるのかな?」

「教えない」

「えっと……それはどうしてかな?」

「渡した途端逃げるつもりでしょ」

 

 心の中を見透かされているようだ。

 ドキリとしたが、表情は崩さない。ここは悟られないようにせねば。

 

「そんなことはないよ。助けて貰っておいて、しっかりと礼も言わずに立ち去るほど、人情に欠けてはいないさ」

「最初に紗綾姉があなたを連れてきた時」

 

 少女は、俺の言葉を聞いていないかのように、そう切り出した。

 

「紗綾姉も香菜姉も気づいてなかったけど、ナイフを三本も隠し持ってた。それに、ぐちゃぐちゃになって血のこびりついたワイヤーも」

 

 その言葉に、腹の奥の方が冷えたような感覚がした。

 

「初めは傭兵さんかなって思ったから、この街の傭兵ギルドに行ってみた。知ってる?傭兵ギルドに行くと、登録している傭兵さんの顔写真を見れるの」

 

 知っている。

 信頼と実力が売りの傭兵を雇う時、仲介所である傭兵ギルドで、顔写真と経歴を確認できるのだ。

 

「でも、あなたの写真はどこにもなかった。だから、街の外から来たのかなって思ったけど、うちの店に来る傭兵さんたちと比べて、あなたは軽装過ぎる。それに、紗綾姉があなたを連れてきた三日前から、常連の傭兵さんに何か傭兵さんがが行方不明になった事件はありませんか、って聞いてたけど、男の行方不明者はいなかった」

 

 だんだんと追い詰めるように、言葉を重ねる少女。

 というか、三日間も意識を失っていたのか。初めて知ったぞ。

 

「よって、あなたは傭兵じゃない。じゃあ、なんであなたが、あんな物騒な物を持って、路地裏で倒れていたのか――――」

「やめてくれ」

 

 結論を言おうとした少女を、俺は遮った。

 すると少女は、無表情のままやっぱりとでも言いたげに頷いた。

 

「ここであなたを逃すわけにはいかない」

「……衛兵にでも突き出すのか?」

 

 諦めのため息とともにそう言った俺。

 ここまでバレてしまって、何をどう誤魔化そうというのか。

 このまま逃げてしまえばいいのだが、俺には少女の見つけた殺しの道具を、回収せずに逃げるという選択が出来ない事情があった。

 少女は、そんな俺に何故か首を傾げる。

 

「なんでそんなことしなくちゃいけないの?」

「えっ……」

 

 予想外の言葉に、俺は間抜けな声を出してしまった。

 

「そんなことする必要ないじゃない。ていうか、通報するならあなたが意識を失ってる間にするし、紗綾姉と香菜姉に隠れて、あなたの探し物を隠す必要も無いでしょ?」

「二人は知らないのか……?」

 

 俺の問いに、少女はコクリと頷いた。

 状況の整理が追いつかず戸惑う俺に、少女は近づいてくると、ビシっと人差し指を俺に向けてきた。

 

「二人にも衛兵さんにも、あなたが人には言えない仕事してることは黙っててあげる。でもその代わり、私の言うことを聞いてもらう」

「……そうきたか」

 

 なるほど、俺の弱みを握るつもりか。

 幼い顔して、なかなか腹黒いことを考えるな。

 

「安心して、悪い条件じゃない。三食美味しいご飯に、労基法に乗っ取った安心の現場」

「……は?」

 

 少女の言葉に俺が疑問符を浮かべていると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。

 少女「入って」と応えると、扉が開かれ、そこには小さな鍋を乗せた盆を持ったサヤさんがいた。

 

「あら、ここにいたの」

「怪我人がちゃんと休んでるか監視してた」

「そ、ありがと」

 

 サヤさんは、机の上に盆を乗せると、少女の頭を優しく撫でた。

 それに嬉しそうに目を細める少女は、先ほどの無表情の大人びた印象から離れ、年相応に見えた。

 

「なんのお話してたの?」

「お店の話。いいとこだよって」

 

 いや、断じて違っただろ。

 

「そんなことより、ご飯。持ってきたんでしょ?」

 

 少女のその言葉に、サヤさんは「そうだった」と盆の乗った机を、俺のいるベッドの方に動かした。

 

「ちょうどいい器がこれしかなくって。熱いので、あんまり器には触らないようにしてくださいね」

 

 そう言うと、サヤさんはスカートのポケットから手ぬぐいを取り出すと、蓋の上に被せ、それ越しに蓋を掴み、持ち上げた。

 大きく立ち上る湯気。ランタンの光をぼやけさせるほどに昇った湯気の下には、色とりどりの具材を浮かばせる、白い液体が入っていた。

 

「新鮮野菜をふんだんに使った、まろやかクリームシチューです!」

 

 乳煮込み。

 目の前の鍋に入ったそれを見て、俺の知識の中で該当する名前が浮かんだ。

 牛乳に野菜を放り込んで煮たもの。牛乳特有の臭みがあり、野菜に大して味が染み込む訳でもないので、美味いと言えるものでは無いが、野菜を温かく食べるということに関して、この料理はよく使われる。

 

「熱いですからね〜。気をつけて召し上がれ」

 

 渡されたの、普通の木匙。

 少し持ち手が反っているが、その反りが手にフィットして、持ちやすい。

 しかし、そこで少し躊躇ってしまった。

 すると、少女が俺の肩に手を置き、小声で言った。

 

「大丈夫、毒なんて入ってない」

 

 その言葉は、サヤさんには聞こえなかったようで、首を傾げているが、少女の「なんでもない」の一言で、納得したようだ。

 懸念していたことを、わかっていたかのように言ってくる少女に、俺は戸惑いが隠せなかったが、意を決して鍋の中身を掬うと、口に勢いよく入れた。

 

「あっっつ!!」

 

 激痛が走った。

 口の中が燃えるようだ。

 

「あっ!だから気をつけてくださいって言ったのに!」

 

 悶絶する俺に、サヤさんが慌てて背中をさすってくれる。

 すると、部屋の扉がノックなしに開かれた。

 

「おーい、紗綾。熱いの食べるのに水忘れとるで〜……って、なんや、遅かったみたいやな」

 

 コップと水差しを持って入ってきたカナは、部屋の光景を見て、やれやれとでも言いたげに苦笑い。その隣で、クスクスとおかしそうに無表情で笑う少女。

 カナが入れてくれた水を受け取り、それを流し込むと、口の中の火事がいくらかマシになった。

 

「大丈夫か?氷舐めるか?」

 

 水差しの中の氷を指して言うカナに、俺が頷くと、コップに移された氷を口の中に押し込まれた。

 鎮火完了。

 

「なんやジンさん、ドジなんやなぁ」

「申し訳ない……」

「ちゃんと息で冷ましてからじゃないとダメですよ。ただでさえ土鍋のせいで、あんまり温度下がらないんですから」

 

 この鍋は土鍋というのか。1人分にはちょうどいいサイズだ。それにこの熱さ。土鍋、恐るべし。

 いや、俺がドジだっただけか。

 一口食べたが、体に異常はない。少女の言葉通り、毒は入っていないらしい。

 気を取り直して、もう一度中身を救った。

 乳白色の液体は、乳煮込みのくせに少しトロみがあった。具材ではなく、まずは牛乳の部分だけいただこう。

 今度はしっかりと息を吹きかけ、冷ましてから口に含む。


「…………これは……!」

 

 さらにもう一口。今度は、浮かんでいた芋も一緒にだ。

 ゆっくりと舌で味わい、次の一口は赤い人参も一緒に。

 これは……この料理は……

 

 毒だ……猛毒だ……

 

 美味すぎる。覚悟していた牛乳独特の臭みなど無く、それどころか、少し甘さのある旨みが、口の中に広がった。

 トロリと具材に絡んだミルクは、具材の味を殺さず、野菜の青臭さを見事に上書きしていた。粘り気があるわけではないので、喉をするりと通って胃へと運ばれる。

 猛毒とも思える中毒性が、そこにはあった。

 

「鶏の肉……!?」

 

 驚きは続く。木匙の上に乗っていたのは、肌色の塊。よく火の通った肉だ。

 それも、鶏肉。卵の生産で、殺されることの無い鶏の肉だ。牛と並ぶ高級な肉。いや、雄の牛は食用とされる分、鶏の方が珍しい。見たことはあったが、食べたことは無かった。

 迷わず口に入れると、僅かな肉汁が溢れ出し、ミルクと混ざりあって幸せが口の中を満たす。

 肉汁は少ない。だが、それがいい。これが豚のような油分の多い肉だと、ミルクとぶつかり合い、しつこい味わいになってしまっていただろう。鶏肉とは、これほど美味いものだったのか。

 

「さ、じゃあ、無くなっちゃう前に」

 

 俺が火傷しないギリギリの速度で、猛烈な勢いでかき込んでいると、サヤさんが白い塊を取り出した。

 透明の膜に包まれたそれを、俺が食べていた鍋の中にそっと入れた。

 「失礼しますね」と、俺から木匙を受け取ったサヤさんは、その白い塊をほぐして、ミルクの中にすっかり沈めてしまった。

 返された木匙を使って、ミルクの中に探りを入れると、ほぐされたことによって生まれた白い粒達が、匙の上に鎮座する。

 どこかで見たことがあるな。

 口に含む。

 

「…………米か!」

 

 それは、一部の地域で食されている、小麦のような稲から取れる、硬い粒を炊くと出来上がる食材だ。

 北の地域でこれを食べた時、パサパサとしていて味気ないものであったが、今食べているものは違う!

 ミルクの染み込んだ米は柔らかく、ひと噛みごとに甘さが肉汁のように湧き出してくる。

 調和だ。これが調和というものだ。

 ミルクが美味いから米も美味いのか、はたまた米が美味いからミルクが美味いのか。

 愚問だ。

 この真の乳煮込みと、米は長年の相棒同士だったのだ。

 お互いがお互いを引き立てる、名コンビ。

 熱さに慣れてきた俺は、ペロリと鍋一杯平らげてしまった。

 米は腹に溜まるのか、米を入れてから心地よい満腹感が満たされていき、最後の一掬いを口に入れる頃には、空っぽだった胃は、幸福で満たされていた。

 

「美味かった。ありがとうございます」

「いえいえ、お粗末さまでした」

「なんやええ食べ方する人やな〜。見てるこっちが腹空いてくるで」

「香菜姉、もう夜遅い。夜食は乙女の大敵。主に腹回り」

「わかってるって」

 

 そんなやり取りがされる中、カナが俺が食べ終わった食器を手早く片付ける。

 ご馳走になったのだから片付けくらいと思ったのだが、俺が行動するよりも早く机の上は綺麗に整えられていた。

 

「さ、とりあえず今はゆっくり休んでください」

「そうやで。血は止まったけど、まだ治ってるわけやないんやからな」

 

 そう言って俺を休ませようとする二人に、少女が口を開いた。

 

「ねぇ、紗綾姉、香菜姉」

「ん、どうしたの?」

「最近、忙しいよね」

「そうやなぁ。おかげさんでお客さんもぎょうさん来てくれて、うちも仕事いっぱいで目が回りそうや。嬉しいことやけどな」

「そうね。でも、なんでいきなりそんなことを?」

 

 すると少女は、俺の方を指さした。この子に指さされるのは、今日が二度目だ。

 

「雇おう」

「へ?」

「え?」

「ほほう?」

 

 少女の言葉に、三者三様に声を上げる。

 間抜けな声の俺、理解出来てない様子のサヤさん、何やら楽しげなカナの順である。

 

「い、いやいやいや!!何言ってるんだ!!」

「そうだよ!!いきなり何言ってるの!?」

 

 同時に叫ぶ俺とサヤさんに、少女は咎めるように、

 

「ここ、宿屋、夜、お客さん、迷惑」

 

 単語だけを並べて注意してきた。

 なんだろう、すごく強引に黙らされた感じがするが、言い返せない。

 

「ええやん。うちは面白そうやと思うけどなぁ」

「香菜!そんな適当なこと言わないでよ!」

「適当やあらへんよ?うちはほんまにええ思っとるし」

「で、でも!そんなのジンさんが嫌って言うに決まってるでしょ!」

「紗綾姉大丈夫。さっき働きたいって言ってた」

「え!?」

 

 いや言った覚えどころか、考えたことすらないんだが。

 待てよ?さっき少女が言っていた「三食美味しいご飯に、労基法に乗っ取った安心の現場」とは、このことか。

 てか、労基法ってなんだ。


「ジ、ジンさん!?ほんとですか!?」

 

 先ほどの少女とのやり取りを思い出し、黙ってしまった俺を見て、慌てているサヤさんは、肯定と受け取ってしまったようだ。

 

「で、でも、ずっと三人でやってきたから、なんというか……その……」

「大丈夫。一人増えた授業員に満足な給料をあげられるだけの稼ぎは、この店にはある」

「そうやで〜。それに、男手が必要な仕事はいっぱいあるしな」

 

 完全にサヤさんだけアウェー状態だった。

 どちらかというと俺はサヤさん側なのだが、ついさっき目が合った少女から、無表情のウインクをされてしまった俺は、サヤさんの否定の言葉を言えなかった。

 少女は、瞬き一つである伝えてきたのだ。

 「わかってるでしょ?」と。

 恐ろしい子だ。

 

「ま、まぁ……タダで助けてもらって、その上飯までもらったご恩がありますし」

 

 絞り出すような俺の声に、少女からの「よくやった」という視線。

 

「そんな……別に恩を返してもらうために助けたわけじゃないですし……」

「なんて言ってる紗綾姉も、そろそろいい歳。男との出会いは一つでも多い方がいい」

「ちょっと!私まだ22なんですけど!」

「ところでジンさんはいくつなん?」

「20……だったかな」

「うん、ちょうどいい」

「なんで私抜きで私の話を進めるの!」

 

 肩で息をするするサヤさんに、俺はなんとなく同情する。

 少女は真面目に言っているようだが、その横のカナは完全に遊んでいる。

 あと、サヤさん年上だったのか。

 

「ジンさん……ほんとにいいんですか?」

 

 困ったような上目遣いを向けられ、俺は顔を逸らす。

 その表情で上目遣いは、もはや兵器級の破壊力がある。男相手どころか、女でも惚れるのではないだろうか。

 

「は、はい……ご迷惑でなければ」

 

 いっそ迷惑です。っと言って欲しかったのだが、サヤさんはそれに反して、嬉しそうな笑顔が返ってきた。

 これは、逃げれなさそうだ。

 

「でも!働くのは怪我が治ってからです!それまでは、しっかりと休んでもらいますからね?」

「は、はい、わかりました……」

 

 そう言うと、サヤさんは盆に食器を乗せて立ち上がった。

 

「今日はもう遅いですが、少しでも寝てください」

「おやすみなさい。また明日やね」

「はい、おやすみなさい」

 

 部屋を後にするサヤさんに続いて、カナもついていく。

 そして、少女もマイペースな動作で扉の方に行くと、振り返った。

 

「私はレイ。これからよろしくね」

 

 とだけ言って、行ってしまった。

 やっと名前がわかった少女が、俺が出会った中で一番の天敵かもしれない。

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