土曜日
驚くべきことに、つい数日前まで虹色に求愛していたオスたちも、メスの行動に同調するようになった。
それだけではない。
彼らは逃げるだけではなく、虹色を外敵のように威嚇し、攻撃している。
他の昆虫と違い武器は持たない蝶だが、それでも自分や縄張りを守るためなら、体当たりぐらいの攻撃は厭わない。
この日一日彼らに追い回された虹色は、破れた翅で弱々しく飛びながらねぐらに帰っていった。
ただでさえ、求愛のために体力を消耗させている身である。
これでは、どんどん弱ってしまう一方だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます