転移した乙女ゲームの世界はよりにもよってクソゲーでした

スノーだるま

いちわ


 はじめまして、私の名前はメアリー! 


 ブラック企業で馬車馬のように働かされてるOLよ!


 昨日は夜遅くまで残業、今日も残業、きっと明日も明後日もそしていつか死ぬまで残業残業残業であろう日々にちょこーっと疲れて、危うく紐なしバンジー決行寸前だった私は荒んだ心を癒すべく、ワゴンで投げ売りされていた乙女ゲームを買ったの!


 会社からの鬼電を無視しながらさっそくゲームスタート☆、と思ったらまぁ大変、私は不思議な力によってゲームの世界に取り込まれちゃった!


 気が付けば私は6人の超絶イケメン達に囲まれていて、あわわ、これってもしかしてゲームのオープニングのシーン!? じゃあヒロインは……もしかして私〜〜!?


 どうしよう! これから甘々でラブラブな生活が始まっちゃう! 一体私は誰を選べばいいの? やめて、私の為に争わないで〜〜!!!


 その時だった。


 突然イケメン達の首が数メートル伸び、直角に折れ曲がったり分裂したり謎の点滅を始めたりしたのは。


 そう、ここは乙女ゲームは乙女ゲームであっても、前代未聞の超バグりまくってるクソゲーの世界だったのだ。


 地獄の様相を呈するこの世界から私の決死の脱出劇が今、始まる。



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