12周目 あらすじ・人物・設定まとめ

※小説執筆のためのメモ書きです。時々、加筆修正していきます。

第239話~第261話に登場した人物、設定についてをまとめています。


これまでの内容をまとめているだけなので、読み飛ばしても大丈夫です。




*********12周目のあらすじ*********



魔力やモンスターが存在するファンタジーな世界に転生したリヒト。新たに生まれてきた世界で、錬金術という未知の技術と出会った。


生まれた瞬間から祖母のマルグレットに才能を認められて、4歳から錬金術の知識を教え込まれる。素材の知識、採集の方法、錬金術の基礎的な部分をみっちりと。


5歳になり、専用の錬金杖と錬金釜をプレゼントされる。そして、実技に移る。祖母から習った錬金術を成功させるために、魔力のコントロールを習う。前世の知識で、すぐ使いこなすリヒトの姿を見て祖母は、リヒトが歴史に名を残す偉大な錬金術師になるだろうと確信した。そして、孫であるリヒトの教育に全力で取り組む。


リヒトは祖母から錬金術を習いつつ、村の人たちの生活を錬金したアイテムで助ける活動をしていた。村の人達の生活は、2人の錬金術師により支えられていた。近くにある森には凶暴なモンスターが生息しており、普通であれば非常に過酷な環境の村。だが、錬金の力により生活は安全で楽だった。


10歳になったリヒトは、祖母から錬金術の実力が一人前に達したと認められる。これからは、自分の力で錬金術の知識と腕を磨くようにと言われる。


村人たちの暮らしを支えつつ、リヒトは錬金術の勉強を続けた。


リヒトが15歳の頃、祖母マルグレットと孫リヒト2人の研究室を尋ねる人が居た。

王都ノルニシスにある錬金学園の学長を務めるマデリーネ。彼女は、マルグレットを学園へ招くために、ユノヘルの村を訪れた。


マルグレットの勧誘は失敗したけれど、孫であるリヒトを学園の生徒として招待することに成功する。


交渉を終えると、マデリーネは一足先に王都ノルニシスへ帰還した。リヒトを学園に迎えるための準備をするために、先に帰ったのである。


その後すぐ、リヒトも王都ノルニシスへ向かう旅を始めた。その道中で、錬金の素材になりそうな植物や鉱物を物色しながら、学園を目指す。


王都ノルニシスに問題なく到着したリヒトは、錬金学園へ直行する。そこで、学長のマデリーネと再会。入学の手続きはスムーズに進んだ。


その話し合いの場で、学長の娘であるマルガリータを紹介される。彼女は、錬金術を行うと必ず失敗するという問題を抱えていた。どうにかして解決できないか。彼女の問題を解決してほしいと、マデリーネから娘の指導を頼まれてしまう。


マルガリータ本人にどうしたいのか聞いてみると、錬金術を成功させたいという強い意志を感じ取った。リヒトは、マルガリータに錬金術を指導することを決める。


新しい住居に錬金術の研究室を開いて、持ってきた錬金釜や錬金の道具を設置して、早速彼女の指導を開始する。


 マルガリータの問題の原因については、すぐに判明した。魔力をコントロールすることが出来ていない。普通なら問題にはならない点だけど、マルガリータは人よりも魔力の量が多い。それで、錬金を行う際に魔力の込め過ぎで爆発を起こしてしまう。


原因が判明したので、すぐに指導を開始する。リヒトの言葉を聞き、マルガリータは素直に吸収した。すぐに魔力のコントコールが上手くなり、錬金釜を爆発させて失敗してしまう問題は解決した。


それから、どんどん成長していくマルガリータ。リヒトも学園に通いながら、学園に所蔵されている資料を研究して、錬金術の新たな知識やレシピを手に入れる。


リヒトには学園の伝統的な授業内容が物足りなくて、もっと効率の良い授業の方法があるはずだと考えていた。


学園に入学してから半年後。リヒトは卒業のための課題を特に苦労せずクリアして、卒業認定されることに。王国からも一人前の錬金術師として認められる。


学園を卒業してから後のことを特に考えていなかったリヒト。学長のマデリーネから錬金術の教師にならないかと誘われたので、引き受けることにした。


学園の教師になり、自由に授業をしていいという許可を得たリヒトは、授業を受けに来た生徒に基礎から指導し始めた。


魔力のコントロール方法、杖の扱い方、錬金釜を調整する方法、錬金レシピの役割、新しい錬金アイテムのレシピをひらめく方法、などについて。それは、現在の学園の指導方法とは違ったやり方。


リヒトの助言と手助けにより、授業に参加した生徒たちが急成長していく。


授業に参加するだけで、錬金術の実力がアップする。そんな噂を聞きつけた生徒が、リヒトの授業に参加したいと殺到してきた。生徒の数が、どんどん増えていく。


リヒトが行う授業は評判になって、他の教師の耳にも入るように。


どんなものか見ようと、学園の教師も授業に参加し始める。結果は、生徒と同じように次の授業にもしれっと参加するようになり、熱心にリヒトの話を聞くようになっていった。有意義な授業だと、他の教師からも認められる。


しかし、伝統主義の第一人者であるトワニットが異議を唱える。その方法はダメだ。学園の伝統を汚すことは許さないと。リヒトが反論すると、錬金対決を挑まれた。


勝負を受けて立つリヒトは、今まで学んできた錬金術の知識と技術を全て使って、全力で勝負する。対決は、リヒトの勝利に終わった。その後、対戦相手のトワニットと語り合い、伝統が何よりも一番大事だと思っていた彼女を説得する。


錬金対決後、学園の雰囲気が変わる。自由な考え方が受け入れられるようになって、授業内容なども変わった。それにより生徒たちは成長して、学園全体の実力が底上げされた。


自分の役目は終わったと感じたリヒトは、旅に出ようと考え始める。


弟子のマルガリータも成長したので、彼女から離れるべき時期が訪れた。そう思い、彼女に王都から旅立つことを伝えてみた。しかし、その時のマルガリータが浮かべた表情を見て、リヒトは予定を変更する。


王都から離れなくても目的を果たせるような方法について、色々と考える。そして、新しい錬金アイテムを作り出した。


発明した錬金アイテムを使うことによって、マルガリータから離れることなく目的を果たせるようにした。


リヒトは、マルガリータと一緒に居たいと思った。告白して、2人は一緒になった。その後、色々な出来事に遭遇しつつも錬金術師として幸せな人生を送り、落ち着いた心で最期を迎えるのだった。



*********12週目に登場したキャラクター*********



【リヒト】


錬金術が存在する、新たな世界に転生してきた主人公。


ユノヘルという辺境の村で生まれて、祖母マルグレットから錬金術の使い方を学ぶ。魔力のコントロールについては、前世で何度も習得して、使いこなしてきた。今回もコツを思い出して、すぐ使いこなせるようになった。錬金術も、すぐに習得した。


今回の家族関係は良好で、両親も錬金術の修行をサポートしてくれた。リヒトも家の仕事を手伝って、家族に貢献した。


ユノヘルの村では、祖母マルグレットの後継者として認められ、頼りにされていた。


学長のマデリーネに誘われて錬金学園に入学するが、史上最速で卒業する。


卒業後は学園の教師となり、より良い錬金術の授業方法について模索しながら生徒を育てながら、改革を起こした。



【マルグレット】


リヒトの祖母で、錬金術師の師匠。


王都の錬金学園に入学し、とても優秀な成績で卒業した。

その後、学園の教師も務めた。だが、学園の伝統主義に反発したことで他の教師や、王族にも目をつけられて、色々と揉めてしまい王都から逃げるように離れた。


伝統主義では、正しい錬金術師は育たない。そんな考えを持って、逃げた先で弟子を取って育てた。自分の考えが正しいのか確認するため、各地を旅をしながら見込みのある者たちに錬金術を教えた。


各地を旅していた頃、色々な村や街を助けていた。その功績が称えられて、人々から救いの錬金術師と呼ばれている。本人は、その呼び名を恥ずかしいと思っている。


ユノヘルの村がモンスターに襲撃されていた時も、いつものように助けた。近くの森に、とても貴重な錬金素材があることを発見したので、しばらく滞在することに。


当初は、錬金素材の採取を終えたら再び旅に出る予定だった。だが、夫となる男性と出会う。その出会いにより旅を終えて、ユノヘルの村で新しい生活を送るようになった。その地で骨を埋める覚悟を決める。


ユノヘルの村で出会った夫は、リヒトが生まれる10年以上も前に他界している。



【マデリーネ】


錬金学園の学長。

王国の、とある辺境の村出身。

旅の途中だったマルグレットの弟子になって、錬金術を学ぶ。


その後、王都の錬金学園に入学。非常に優秀な成績をおさめて、史上最速で卒業することになった。その記録は後に、リヒトに塗り替えられることになる。


マルグレットの意思を継いで、学園の伝統主義を変えようと尽力した。だけど、思うようにいかず悩んでいた。


なんとか学長の地位につけたけど、伝統主義は完全には覆せなかった。娘の問題にも悩んでいて、上手くいかない。


自分の力だけでは変えることが出来ない。なので、助けを求めてマルグレットに会うためユノヘルの村向かった。


そこで出会ったリヒトの才能に感銘を受けて、彼なら学園を変えることが出来るかもしれないと期待して、学生になるよう誘った。後方から、彼の活動をサポートする。


リヒトと出会った時は、中年の女性。

魔力のコントロールが得意で、魔力の量は人並みよりも少し多いぐらい。実年齢より非常に若く見える。


魔力のコントロールについては特に意識せず、少し学んだだけで習得した天才型。



【マルガリータ】


学長マデリーネの娘。

リヒトよりも1歳年上。

リヒトに錬金術を指導してもらう。魔力の量は非常に多い。けれど、コントロールが下手で扱いきれていなかった。リヒトから、その方法について学んだ。才能があり、天才的なスピードで習得した。だが、それはリヒトのおかげだと信じている。


その時から、彼のことを尊敬し続けた。


卒業後は、錬金学園の教師となる。リヒトの授業を参考にしながら、自分が学んできたことを生徒たちに教えていく。数年後には、数多くの優秀な生徒を育て上げ、学園に栄光をもたらした。


トワニットから学長の座を引き継ぐ。


【トワニット】


錬金学園の教師。

中年の女性。

伝統主義の第一人者。

最後までリヒトの革新的な指導方法を認めずに、伝統を汚されたくないと錬金勝負を挑む。


リヒトとの対決に負けた後、自分の行いを振り返り、考え方や生き方を変える。

伝統を見直して、自分の感性に合った大事なものを受け継ぐように、改革する。


自分の感性に合わなくても、この先、誰かのために役立つ知識はあるかもしれない。そう思って、様々な情報や知識を記録して残した。それから、過去の記録や失われたレシピなどを再現、整理する取り組みを行う。


マデリーネから学長の座を引き継ぎ、数年後にはマルガリータに地位を譲った。




*********小説設定・名称*********


・研究室

錬金術師の拠点。

錬金釜や錬金道具を設置して、レシピを置き、素材を収納するボックスを備え付けるのが基本スタイル。

小屋や一軒家の中に構えて、そこで暮らす錬金術師も多い。



・レシピ

錬金を成功させるために必要な素材、分量を記録したもの。

錬金術師は、このレシピをいくつも覚え込む。多数のレシピを記憶しておくことは、錬金術師に必要な能力。



・ユノヘルの村

リヒトが生まれた村。辺境の地にある。

近くにモンスターの住む森があり、過去に襲来したこともある。

錬金術師マルグレットが駆けつけて、村の滅亡を防いだ。

その後は錬金アイテムで防衛して、平和な暮らしを維持している。



・サヨウソウ

地中の魔力を吸収して、葉の気孔からも空中にある魔力を取り入れて成長する植物。錬金の素材になる。



・錬金素材箱

研究室に置いて、素材を保存するための錬金道具。

素材の劣化を遅らせて、しばらく鮮度を保つことが出来る。



・スタッシュバッグ

肩から下げて使うことが出来る小さな袋。見た目に反して、大量の物を入れることが出来る。取り出すことも簡単で扱いやすい。


中に入れた物は劣化してしまう。長期間、保存することは出来ない。


遥か昔の錬金術師がレシピを発明した。大量に生産されたものが今まで残っていた。レシピについては紛失して、今では錬金することが出来ない。何人もの錬金術師が、失われたレシピを再現しようとしたが、成功した者は居ない。



・ノルニシス

王国の首都。騎士学校と錬金学園がある。



・空飛ぶ錬金スーツ

リヒトがレシピを発明した、空を飛ぶための道具。

ウイングスーツのような形で、手と足の間に布を張った特殊な服。

これを着ることにより、推進力と揚力を生み出し、時速200キロメートルを超える速度で飛ぶことができる。


使用するためには訓練が必要で、誰でも使えるものではない。使い方を誤れば、非常に危険な道具でもある。

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