11周目 あらすじ・人物・設定まとめ

※小説執筆のためのメモ書きです。時々、加筆修正していきます。

第209話~第238話に登場した人物、設定についてをまとめています。


これまでの内容をまとめているだけなので、読み飛ばしても大丈夫です。




*********11周目のあらすじ*********


いくつか前の人生と同じように、生まれてすぐに捨てられた。しかも路地裏の、人が見つけにくいような場所。空気も悪く、生まれてすぐに喉と肺を痛めてしまう。


車で通りかかった横大路望未が偶然、捨てられていた主人公の姿を発見する。色々な事情がありながらトントン拍子で話が進んで、主人公は養子となった。横大路望未と横大路薫の一人娘として育てられることに。そして、麗羅れいらと名付けられる。


女性体として生まれてきたレイラは、生き延びることは出来たけれど肺にダメージを負って、声帯も傷付いて言葉を話せなくなってしまった。だけど両親が愛を持って、麗羅を育てた。


横大路家は、麗羅のためにブレイン・マシン・インターフェースを開発した。これはデバイスを装着することによって声を出せない人でも、脳波と喉の動きから読み取り文章に出力してくれる装置。


麗羅の将来性を見抜いた横大路良造が、開発するように命じて作られた装置。その後、様々な発明品につながっていくことになる。


デバイスをプレゼントされた麗羅は、それを有効活用しようと考えて転生した記憶をデータに残すことにした。これで転生者の仲間を見つけ出そうと、インターネット上に文章を公開した。少し物語風にアレンジして、気付ける人に向けたメッセージ。


その公開をした文章が、創作作品だと思われて出版社の目に留まる。書籍化したいと出版社からの話が殺到する。


最初に書籍化の打診をした楽本社とは、関係が自然に消滅。その次に、熱心に何度も連絡をしてくれたリイン・フォーティブ社と出版の契約を結んだ。


その後、順調に話が進んでいく。あっという間に、麗羅の本は完成した。


出版した本は、ヨーロッパでベストセラーに。今までには無かった新しい世界観と、本当にありそうだという設定の緻密さによるリアルな感じが読者にウケた。


2冊目、3冊目と次々に出版されていく。それが全て、売れていったので麗羅が受け取る印税は、とても凄いことになっていった。麗羅は、その印税の一部だけ受け取ると、残りは寄付した。


横大路家本家の令嬢である沙良とは生涯親友であり、麗羅は横大路家には欠かせない重要人物となった。


色々な騒動がありつつも今回は、麗羅本人が事件にあまり関わることもなく、周りのサポートにより、今までにないくらい平穏無事な一生を過ごすことが出来た。


その後、麗羅は世界で最も売れた作家として有名になっていった。



*********11週目に登場したキャラクター*********



横大路よこおおじ麗羅れいら


本作の主人公で、今回の人生では女性体として転生した。

車の走る音と室外機の音が聞こえてくる路地裏の中で目を覚ました。生まれてすぐ、捨てられたことを悟る。


放置されている間に、喉と肺を痛めてしまう。ダメージが大きく、回復する見込みはない。声が出せなくなって、運動も控える必要がある虚弱な体質となる。そのせいなのか、今回の人生では魔力も使うことが出来なかった。アイテムボックスも使えず、原因は不明。


過去の体験を物語風にアレンジして、インターネットに公開。それを出版社の編集者に認められて、作家としてデビュー。

出版した本は予想した以上に売れて、ベストセラー作家になった。


中学の頃からぐんぐん背が伸びて、178センチまで大きくなる。


中性的な顔立ちに、胸が小さくスリムな体型。その見た目で、男性だと間違えられることも多かった。


プロフィールを公開後、作家の仕事だけでなく、モデルや俳優のオファーも多数来ていた。少し興味はあったけれど、生涯作家の道だけを歩んだ。


一度も結婚せず、異性と付き合うこともなく生涯独身を貫く。


最期は、横大路家の一族に見守られながら大往生した。



横大路よこおおじ望未のぞみ


麗羅が路地裏に捨てられているのを発見して、引き取った女性。母親として、麗羅を育てた人。

身体的理由により子どもを産めないが、子どもが欲しいと願っていた。


おっとりした性格だが、見た目とは裏腹に運動能力は高くて機敏に動ける。しかし、体力はない。



横大路よこおおじかおる


父親として、麗羅を育てた人。


身長が高くて、妻の望未と同じく運動神経は抜群。

おしゃれには無頓着で、スーツを好んで着ている。他に何か着ないといけない場合、望未に頼って服装を決める。


仕事で忙しく、あまり家に居ない。だけど家族を愛していて、何かあれば仕事よりも家族を優先する判断ができる。



米村よねむら博文ひろふみ


横大路薫と横大路望未の運転手を務める男性。

とても厳つい見た目をしていて、ボディガードとしての役割も果たす。


麗羅が、サイトを開くために必要だったサーバーとドメインを借りるために、色々とお手伝いした。



池城いけしろゆき


横大路薫と横大路望未が住んでいる豪邸の家政婦を務めている。

望未とは古くからの付き合いで、子どもを産めない彼女の事情を気にかけていた。

麗羅を引き取ると聞いて大喜びして、一緒に協力してお世話しようと考えていた。



横大路よこおおじ沙良さら


横大路本家の長女。

幼い頃から麗羅の事情について聞かされていたので、甲斐甲斐しく世話をしていた。

麗羅と一緒に居る時、懐かしい気分が常にあった。それから、ずっと一緒に居たいと強く思うようになった。その理由は、本人にも分からない。


読書家で機械が苦手。だが、麗羅の使うデバイスの操作方法や簡単な修理方法などは覚えた。緊急時に麗羅を助けられるようにと。


本人から告白されるまで、麗羅が作家をしていることを知らなかった。

そして、麗羅が書いた本のファンだった。身近にいるとは知らず、作者本人に著作の本をオススメしてしまった。



横大路よこおおじ良造よこおおじりょうぞう


横大路財閥の5代目の元当主。


激動の時代を生き残り、横大路財閥を急成長させた人。

現在は、息子の良成に財閥の跡を継がせて悠々自適な老後生活を楽しんでいる。



横大路よこおおじ良成りょうせい


横大路財閥の6代目の現当主。良造の息子。

横大路沙良の父親でもある。


良造という時代の寵児、優秀すぎた人が父親だったので、幾度も能力を比較された。父親に比べると平凡な人、と評された人物。実は、平均以上に能力が高いけれど比較対象が悪かった。


その優秀な手腕を発揮して、何百社という企業を束ねて陣頭指揮を執っている凄腕の人だった。



【マティルダ・チャーチ】


リイン・フォーティブ社の編集長。とても若い見た目をしているが、編集者としての能力は非常に高い。麗羅の作品を書籍化するべきだと判断して、連絡した。


連絡が一歩遅かったが、それでも諦めずにアプローチを続けた。彼女の作品が本当に素晴らしいと評価し、どうにかして世に広めたいと考えていた。


その結果、出版の契約を結ぶことに成功した。その後、麗羅の作家活動を一番近くで支え続けた。



【ダレル・エメット】


リイン・フォーティブ社の編集者。40代ぐらいの見た目をしている中年男性だが、そこそこ若い。


麗羅の公開しているサイトを発見して、そこに載っている小説をとても気に入った。

編集長のマティルダに猛プッシュして、書籍化を推し進めた。



志鹿しか


楽本社の編集者。最初に、書籍化の話をした人物。

偶然、サイトを発見。良さそうな作品だと評価したので、とりあえず連絡。


作者から返事があったので、捕まえることに成功したと確信。あとは、しばらく返事を焦らしながら、コチラの優位を得ようと企んでいた。それが、彼の編集者としての常套テクニック。

その後、他の仕事で忙しくなって麗羅の件については後回し、放置していた。


麗羅からの連絡が面倒だと思いながら、適当に返事を書いてタイミングを見計らっていた。


麗羅の作品が海外でベストセラーになるのを知ると、契約の交渉中に向こうが勝手な行動を取ったという事実を偽って上司に報告。メールのやりとりも改ざんして、麗羅が悪いように仕立て上げた。


だが結局バレてしまって、閑職に左遷される。楽本社にも損害を出してしまい減給。


一発逆転を狙って、本人に直接突撃する。だけど成功せず、逮捕されてしまった。


獄中で、暴露本を書いた。一部の人間には、それなりにウケた。だけど、それ以上に勤めていた楽本社もろとも、世間から非難をくらう。


再起を狙って、麗羅を逆恨みし続ける。しかし、その企みは全て横大路家に阻まれることになる。



*********小説設定・名称*********


横大路よこおおじ財閥


戦後、財閥が解体されなかった。後世に伝えられた、十三財閥のうちの1つ。

銀行、食品、IT産業、出版業界など様々な分野で活躍する企業を束ねている。



庭園会ていえんかい


1年に1回、横大路一家が一堂に会する大きなイベント。

横大路家本邸の広い庭に一族のみんなで集まって、歓談したり食事をしたりする。

横大路家では、お盆や正月よりも上の、一番大事にされている催事である。



楽本社らくほんしゃ


日本に本社を置く、出版社の名前。楽しく読める本を出版するのがモットー。


レイラのホームページに公開していた文章を見て、編集者が書籍化の打診を図る。

漫画やライトノベルなど、若者向けで娯楽系をメインにした作品が多い。


メールで何度か打ち合わせを行ったけれど、担当の編集者が他の業務を優先してお話は頓挫した。


その後、世界的に有名になっていった作品が交渉を放置した作者のモノだと判明。

なんとかして出版契約を結ぶことは出来ないだろうか、色々と考えた結果しでかしてしまう。


メディア業界に協力を仰いで、作者の周辺を攻撃。なんとか優位に交渉をすることは出来ないだろうかと仕掛ける。

しかし、横大路財閥のパワーによって反撃を食らってしまう。

業界内で顰蹙を買う事態になった。


こうなってしまった事態の責任を、編集者に覆いかぶせる。

その後、色々な真実が明らかとなってしまって世間からの評価は最低に。



・リイン・フォーティブ社


イギリスに本社を置く、出版社の名前。


レイラの開設したホームページを発見して、書籍化の打診を図る。

一歩遅れて、書籍化の打診は楽本社に先を越されてしまった。だけど、楽本社の方は頓挫した。諦めずに何度もメールを送って、さり気なく出版についての話を促した。その結果、出版契約を結ぶことに成功する。


麗羅の作品が売れたことにより、世界的に名の知られる出版社として成長していく。

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