第44話 やっぱり何を考えてるのかわからんなぁ

「り、梨沙⁉︎ な、なんでここ・・」


「しーっ、静かに! バレちゃうよ?」


「うっ、すまん」


はぁ〜 危なかった。あそこでこけていたら俺はどうなっていたか。バレて、今ごろ美香と結衣に愛想を尽かされているんじゃないか?


「あ、あの・・ 快ちゃん? 身体が私の胸にあたってるんだけど・・」


「え⁉︎ ご、ごめん🙏」


梨沙に会って、ここが風呂場なことをすっかり忘れていた。そして、うっかり梨沙の方を向いてしまった。


「か、快ちゃん。その・・ 私、今裸なんだけど・・」


「わぁ〜〜⁉︎ ほんとにごめん〜!」


俺は慌てて下に向き直る。梨沙の裸を全部見てしまった。一瞬とはいえ俺はこの光景を目に焼き付けてしまった。


「その・・ 見ちゃった?」


「い、一瞬だけだ。だ、大丈夫だ」


「その・・ 私の身体、どうかな❤️?」


「え⁉︎ どうかなと言われても・・・」


自分の身体のことをこともあろうか男子に聞くのか? すげぇ答えにくいんだけど。


「ほら、こっち向いて。正直に」


「は⁉︎ ちょ、ちょっと待て〜〜!」


俺は無理やり梨沙の方を向かされてしまった。タオルを巻いているとはいえ、すごくエロい。大きな胸が隠しきれてないし・・ 他の男子が見たら1発KOだろう。


「なに今更恥ずかしがってんのよ。幼稚園の時なんか一緒に風呂に入ったじゃない」


「い、いや。それとこれとは別だろ⁉︎」


「早く答えてよ〜 私だってちょっと恥ずかしくなってきたわ(≧∀≦)」


梨沙が近づいてくる。俺の心臓の鼓動が早くなっていく💓 ちょっとやばいんですけど。


「その・・ 綺麗でちょっとエロくて・・ とにかくよかったと思う」


「うふふ。ありがとね❤️ そんな風に思ってたんだね。快ちゃんもエッチだね」


「い、いや。お、お前が言えって言ったじゃな・・」


「ほら、もう固いことは言わないの。顔が真っ赤だし、もう出た方がいいんじゃない?」


いや、お前のせいだよ。お前みたいな美少女や美香や結衣の身体を見たら男子の誰だって興奮するんだよ。そして、自分の身体のことを聞かれるとは思ってなかったからな。すげぇ恥ずかしいよ。


「ま、まぁそうだな。そろそろ出るわ」


「そうね。おやすみ❤️」


その格好でその顔をされると、さすがに俺も心がもたない。俺は慌てて着替えて風呂を出た。


「ああ〜 今日は寝れるのかなぁ?」


俺はそんなことを考えながら、山を登っていった。


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