手紙〖日々泡々〗

切り株ねむこ

第1話 1月1日。

親愛なる君へ。


あけましておめでとうございます。


新しい年が始まりましたね。


やっぱり1日の最後は君におやすみなさいを言いたくて、この手紙は書き続けることにしました。


いつも君が私を助けてくれた様に

いつか私も君にとって

そんな存在になれますように。


そんな願いも込めて。



さて、君は今日どんな1日を過ごしましたか?

お正月をのんびりと満喫出来ているでしょうか?


私はぬくぬくしながら、

のんびりぼんやりと過ごしています。

そして、年末に読み始めたクリープハイプの「バンド」という本をやっと読み終えました。


最近全然本が読めない私でも、

インタビュー本やエッセイは、

とても読みやすくてサクサク読めるんです。


その本を読んで、

今年はカクを去年よりも沢山したい!!

と思いました。

(簡単な者なのです。笑)


その為にも何かに心を奪われたい。笑


本でも音楽でも。


ショックを受けるのは嫌だけれど、

何かを書きたいという衝動は

悲しい時だったりもします。


本当は日常にこそ

心を動かされる瞬間を見逃さずにいれたら

いいですよね。


冬の朝早く、

外を歩いた時に

吸い込んだ空気の澄んだ感じだったり、

雨が降り出しそうな匂いを感じた時とか。


あと、金木犀の匂いも何かを思い出しそうな

感じがして、意味もなく胸がしめつけられたり。


そんな一瞬一瞬を敏感に感じられる人でありたいなぁと思います。


鈍感さがいいと思う時も多々あるのですが、

君の優しさにいつか慣れてしまって、

気づかないなんてことがあったらと思うと

怖くなったりもするんです。


私の目標は、

君にとって1番優しい人になることですから。


それから、君が何かを感じた時、

伝えたいと思い浮かぶ人にもなりたいです。


君の事になると、

ついつい欲張りになってしまいますね。笑


こんな私ですが、

今年もよろしくお願いします。



君の今年についての話も聞きたいので、

君の夢の中へと後ほどお邪魔しますね。


たい焼きをお土産に。




では、明日も君にとって

ゆるく優しく素敵な1日になりますように。


また明日。


おやすみなさい。














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