思い出
黒対白華
記憶
好きを理解して痛みを知った
痛みを理解して苦しみを知った
苦しみを理解して安らぎを知った
安らぎを理解して願望を知った
願望を理解して絶望を知った
絶望を理解しようとして受け止めきれなかった心は
誰にも止めるすべも無く
どこまでも深く沈みながら埋もれていく
「私に意味なんてない」
「生まれなければよかった」
「死にたい」
「殺して」
「もう、いいや」
もがいてもがいて打開しようとすればするほど
余計に絶望は深い闇に変わり
酷く私を傷付ける
絶望の縁から友人の手を借り這い上がった時
みえる世界は
理解しきれる世界でなく
空は
どこまでも蒼く
地表は
どこまでも広く
美しく理解しきれないからこそ
どこまでも美しい世界だと
私は気付いた
好きからはじまる感情はいつしか絶望になり
いつか希望に塗り変わる
それに気づければ
恋は愛にかわると
星空を見上げながら私は思った
思い出 黒対白華 @kiminokoe
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