第2話 異世界商品取引所(DME)

 案内された屋敷は、街中の住宅に比べてやや大きいものの、貴族の屋敷かといわれるとそんなに大きなものではなかった。

 だが、文明レベルからしたらこんなもんかと直樹は納得した。

 屋敷の中に入ると、使用人がヘレナを見て驚く。


「そりゃそうだよな。領地の見回りに行ったお嬢様がすぐに戻ってきたのだから」


 と直樹は感想を漏らした。

 案内された部屋でお茶を出されてそれを飲む。

 風呂でもあるといいのだが、ここだと水浴びが関の山かなと直樹が考えていると、部屋の扉があいてヘレナが15歳くらい歳をとったような女性が入ってきた。


「この度は娘を助けていただきありがとうございました。私はヘレナの母親のヘレンと申します」

「いや、たまたま通りがかっただけですので」


 ヘレンはヘレナと同じ金髪で、姉妹といっても信じる人もいるのではないかというくらい似ていた。


「お母様がどうしてもお礼が言いたいというので」


 後からヘレナが10歳くらいの男の子を連れて部屋に入ってきた。


「こっちは弟のダニエル」

「こんにちは」


 ダニエルも金髪をしていた。

 母親に似て中性的な顔立ちだ。

 女の子といわれても信じてしまいそうだなというのが直樹の第一印象だった。


「ナオキ様は行商でこちらに来たのですね」


 四人でテーブルに座り、しばしの歓談となる。

 直樹はラタに来た理由を行商としていた。

 ニーナは疑っていたが、行商以上に都合のいい理由がないので、その設定を押し通している。


「ええ。だけど荷馬に逃げられてしまいましてね。そうだ、ヘレナ様が領地の見回りをされるというのであれば、護衛として雇ってはいただけませんか?手持ちのお金もないので仕事がしたいのです」

「あら、でもその件は時間がないから……」


 ヘレンのその言葉に疑問を覚える直樹。


(領地の見回りに時間がないだと?数日遅れたとして何が問題だというのだ)


 そう考えると、ヘレナが嘘を言っているということに気が付く。

 しかし、その理由がわからない。


(時間がないということは、期日までに領地から何かを持ってこなければならないのだろう。それが特定の個人でなければ金で解決できるのではないだろうか)


 そこまで思考して、ここはかまをかけてみるかと直樹は考えた。


「何やらお困りのようですね。私にお任せください。商人としてなんとかいたしましょう」

「本当ですか!」

「お母様っ!!」


 嬉しそうなヘレンとは対照的に、気色ばむヘレナ。

 商人でもなければ、仕入れの宛はネットしかない。

 空手形もいいところであった。

 直樹は続ける。


「他言は致しません」

「しかし……」


 尚迷っているヘレナに、ヘレンが諭すように言う。


「このままでは私もあなたもあの男に嫁いで奴隷のように扱われるだけですよ。私達の代でアウル家を終わらせるわけにはいきません」

「詳しくお話を聞かせていただけますね」

「はい」


 こうしてヘレンがアウル家の現状を語り始めた。


「夫は塩の先物取引を行っていました。例年に比べて塩の値上がりが激しく、誰かが意図的に買い占めをしているという情報があり、戦争でもないのにこんなに値を吊り上げては売りさばけないだろうと考えて、売りから入ったのです」

「先物取引があるのですか!」


 その言葉に直樹は食いついた。

 先物取引とは、あらかじめ受渡日を決めておき、その日にいくらで売るのか、買うのかという約束をする取引のことである。

 受渡日、限月は商品によってまちまちであるが、日経平均先物ではラージが三か月ごと、ミニが一か月ごととなっている。

 証拠金取引というレバレッジをかけた取引ができるので、現代でもトレーダーには人気の金融商品だ。

 これは建築中のマンションで考えるとわかりやすいかもしれない。

 三か月後に完成するマンションを5000万円で買う権利を100万円で購入し、マンションが人気なったら買う権利を200万円で誰かに売れば100万円の利益がでる。

 仮に不人気になったとしても、もともと5000万円で購入するつもりだったので、その金額で購入すればいいだけなのだ。

 これは原材料を仕入れる人達にとってはありがたい仕組みである。

 将来的な値上がりに対してのリスクヘッジとなるからだ。

 売る側としても、豊作でも値崩れしないのでありがたいのである。

 もっとも、トレーダー達は値段の上下で一喜一憂して、実際の価格など気にしていないのが最近の傾向だ。


「はい。ラタの街には取引所がありまして、仲買人を通して誰でも先物取引ができます。夫はもう値崩れするはずだと言ってどんどん売り増ししていきましたが、ついに塩の相場は3倍まで膨れ上がり、追証の要求が来るようになってしまったのです」

「追証ですか。レバレッジはどれくらいかけているのでしょうか」

「100倍ですね」


 追証というのは証拠金取引において、証拠金不足になったときに追加で求められる証拠金だ。

 レバレッジが100倍ということは、1万円で100万円の物が予約できるということである。

 この時100万円から200万円に値が上がってしまうと、2万円の証拠金が必要となる。

 ところが、口座に1万円しか入金していなければ、不足金が発生してしまう。

 この状態を解消しなければならないのだ。

 日本でも入金期限が証券会社ごとに決められており、それを過ぎると強制決済となってしまう。


「それで、ヘレナ様は領地でお金を集めて不足金分を入金しようとしていたわけですね」

「はい」


 直樹はこれで納得がいった。

 直樹自身も何度か追証を食らい金策に走ったことがあるのだ。


「入金期限と、先物の決済日を教えてください。それとできれば毎月の塩の価格の値動きも」

「入金期限は4日後です。決済日は20日後になります。値動きについては明日にでも仲買人さんを紹介しますので、そちらで確認していただけますか」

「わかりました」


 4日もあればなんとかなるかなと直樹は考えていた。

 その日はそこで話し合いは終了となり、夕食後直樹はあてがわれた部屋で店長に質問をしていた。


「食塩って購入できるよな」

「もちろんでございます」

「レートは?」

「こちらの価格でしょうか?それとも日本円でしょうか?」

「こちらのレートでも購入できるのかよ。通貨はどうなっているんだ」

「特に女神様からの制限はありませんので、直樹様の所有されていた500億円からでも、こちらの世界で稼いだお金でもどちらでも購入できます。ただし、こちらの通貨ですと、日本での金や銀の地金相場となりますが」

「つまり、この世界でも金貨や銀貨が流通しているということか」

「はい」

「今は日本円でいいか。どうせこちらの世界の通貨なんて持ってないしな」

「わかりました。日本円ですと1キログラム100円ですね」

「じゃあとりあえず1トンほど購入しようか」

「かしこまりました」


 直ぐに庭に1トンの食塩が出現する。

 室内では直樹が圧死するためであった。

 食塩がビニール袋に入っているのを見て、どうやって言い訳しようか悩む直樹であったが、そもそもこの量の塩をどうやって持ってきたのかを説明しなければならないことは頭から落っこちていた。


 トントン――


 悩んでいるとドアをノックする音が聞こえる。


「はい。どうぞ」


 そう答えるが、ベレッタに手をかけるのは忘れない。

 ドアが開いて入ってきたのはヘレンだった。

 彼女は薄い寝間着のようなものを羽織っている。


「どうかしましたか?」

「いや、当家にはお支払いできるような報酬がありませんので、せめて私の体でと思いまして。こんなおばさんじゃ嫌ですか?」


 そう言われて直樹は言葉に詰まった。

 中身は50近いおっさんである。

 30前後の女性で、しかも美人であればおばさんなどという感覚はない。

 だが、重要な相場の前に女に現を抜かすのは直樹のジンクスに反していた。

 大きな相場の前には無欲であることを心掛けるのが直樹のジンクスである。

 それは欲が身を亡ぼすというのを何度も見てきたからであった。


「いや、ヘレン様はとても魅力的ですよ。ですが、大きな勝負の前にそうしたことをするわけにはいきません。せめて成功報酬とさせてはいただけませんでしょうか」

「そうですか――」


 ヘレンは拍子抜けしてしまった。

 夫が亡くなり、長男は未成年ということもあり、今はヘレンがアウル家の当主である。

 下級とはいえ貴族であるのに、支払える報酬がないので意を決して、直樹に夜伽を申し出たのだが、年齢を理由に断られるかと思ったら、そうではない理由で断られたのである。


「そうだ、折角来ていただいたので、お聞きしたいことがあるのですが」

「なんでしょうか?」

「先ほど『あの男に嫁ぐ』っておっしゃいましたよね。あの男とは誰なのでしょうか」

「ああ、それは商人のガムランですわ」

「ガムラン?」

「ええ、夫が亡くなった後に、我が家に支援を申し出てきました。しかし、その条件として私とヘレナが嫁ぐというのを提示してきたのです」

「商人って貴族ではないのですよね」


 ガムランはラタの街一番の豪商だ。

 外見は禿げた中年太りで、性格はとても悪い。

 地獄に堕ちるならこの人アンケートがあれば、間違いなくぶっちぎりの一位となるだろう。

 兎に角評判の悪い男であった。


「はい。豪商ではありますが、平民です。私達と結婚することで貴族になれますが。ただ、ガムランは女癖が悪くて、あちこちで借金のかたに娘を買い叩くという噂が広まっております。女性を快楽の道具くらいにしか思っていないのです。思えば夫も先物取引を始めたのはガムランの勧めでした」

「旦那様は殺されたのですか?」

「いいえ、大きな声では言えませんが、自殺です。貴族の自殺なんて家の恥ですから、どうか他言なさらぬように」

「それはお約束いたしますよ」


 そこまで聞いて、直樹には大分こんかいのストーリーが見えてきた。

 先物取引をアウル家の当主に教え込み、塩の先物相場で破産させて、妻と娘を自分の物にしようとしたのだろう。

 ヘレナが襲われたのもおそらくはガムランの差し金に違いない。

 襲撃者の一人が娘は殺すなと言っていたから、と直樹は推測した。


「これは俺の領分だよな」

「えっ?」


 思わずうれしくて口に出た言葉をヘレンに聞かれてしまい、慌てて話を逸らす。


「外をご覧ください。既に1トンの塩を用意いたしました。置き場がなくてどうしようかと思っていたところです。ヘレン様が丁度いらしてくれて助かりました。使用人に指示して室内に運び込んでいただけますか?」

「まあ、いつの間に」


 外を見て驚くヘレン。

 そのまま部屋を出ていきそうになるので、直樹は呼び止める。


「ヘレン様その恰好では使用人の前に出ないほうがよろしいかと」

「そうでした」


 ヘレンは顔を真っ赤にして部屋から出て行った。

 直樹も塩の運搬を手伝おうと庭に出る。

 夜中も屋敷にいる使用人は男二人とニーナだけであり、1トンの塩を運ぶのは骨が折れた。

 次は少し自重しようと思う直樹であった。


「ナオキ様、この袋透明ですが」

「ああ、私の国で開発された特殊な袋なんですよ」


 ヘレナがビニール袋を見て驚く。

 青銅器時代に石油化学製品を持ち込むのもどうかと思うが、既にベレッタM92Fも持ち込んでいるのでそこは自重しない直樹。

 というか、ネットで購入できる食塩ってそれが一番安かったのでそうしたのだった。

 

「こちらの文字は見知らぬものですね」


 今度はニーナから質問される。


「それは私の国の言葉です」

「この辺りではないのですね」


 ヘレンに訊かれてどうこたえるか少し考えて、


「遥か東方から旅をしてまいりました」


 と直樹は回答した。

 単に、東方見聞録というのが頭に浮かんだからだけなのだが。


「明日この塩を仲買人を通じて現物市場に流しましょう。これを売ったお金で証拠金を入金すれば問題は解決です。それに、一度にこれだけの塩が出回れば、価格も多少は落ち着くでしょう」


 そうして、翌日の朝を迎えた。


「いきなり1トンもの塩を持ち込むのも大変ですし、1袋、1キロだけ持っていきましょう。中身を確認してもらって、売れそうであれば屋敷まで取りに来てもらうのがいいかな」


 直樹がアウル家の三人と一緒に食事をしていると、ヘレナがそう提案してきた。

 この世界に疎い直樹はそれに従うことにした。

 しかし、もう一つやっておかねばならないことがある。


「ニーナさん、食事の後でお願いがあるのですが」

「なんでしょう?」

「ここでは話しづらいので、食事が終わったら部屋に来ていただけますか。既にヘレン様の許可はいただいております」

「かしこまりました」


 昨夜、直樹はヘレンに既にニーナを借りることをお願いしてあった。

 ニーナもヘレンの許可があるというのであれば、直樹のことを拒むようなことはしない。

 食後、仲買人の所に行く前にニーナが直樹の部屋にやってきた。


「この屋敷の使用人でガムランに通じているものがいる可能性があります」

「何ですって!!」

「しっ」


 直樹の話に驚いたニーナが大きな声をあげてしまう。

 それを直樹は止めるように、人差し指を自分の口元にもっていった。


「旦那様が亡くなったときにガムランが支援を申し出てきたことと、昨日の襲撃のタイミングを考えると、情報をガムランに流しているものがいると思って間違いないでしょう。その人間を特定してもらいたいのです」

「でもどうしてそれを私に依頼するのですか」


 直樹のいうことにニーナも心当たりがあった。

 襲撃に関しては不自然さがあったのである。

 金に困った盗賊であれば、商人の荷馬車を狙ったほうが金になるだろう。

 護衛のついた貴族の馬車を狙うなど、得られる金銭と自分たちのリスクを秤にかけて考えればあり得ない。

 身代金目的というのはあるかもしれないが、貴族に手を出せば領主としても本腰を入れて盗賊退治に乗り出してくる。

 そうなれば、自分たちの商売がやりにくくなるのは明白だ。

 それでも襲ってきたということは、最初からヘレナが目的であったのではないかと考え付く。

 だが、直樹がどうして自分を指名するのかはわからなかった。


「アウル家の人達がずっと監視するのは不自然でしょう。そうなると屋敷の使用人の誰かにお願いをしなければなりません。その中で絶対に白なのがニーナさんだけだからですよ。昨日の襲撃で盗賊たちはあなたを殺すつもりでした。もしあなたが裏切っていたなら、あの場で『話が違う』とか叫んでいたはずです。それがなかったということは、あなたは襲撃があるのを知らなかった。つまり敵側と通じていないってことになるんですよ」

「理解いたしました。その役目お引き受けいたします」

「ただ、裏切り者がわかっても、そのままにしておいてください。相手にばれてないと思わせることが重要なので」

「承知いたしました」


 直樹はそれを伝えると、ヘレナと一緒に仲買人の所へと行くため屋敷を出た。

 仲買人はサイリスという中年男性だった。


「ヘレナ様追証の準備はできましたか?」


 サイリスはヘレナの顔を見ると挨拶もせずにそう言った。


「ええ。実はこの塩を現物取引で売りたいのですが」


 ヘレナもそうしたサイリスの態度を気にした風もなく、ここに来た目的を告げる。


「塩?こんな真っ白なのが。本当か……」


 サイリスは真っ白な食塩を見て驚く。

 ここに来るまでに直樹がヘレナに訊いた知識では、ここでの塩とは主に岩塩と海水からとれる塩があるということがわかった。

 詳しい製塩方法はヘレナも知らないとのことだったが、不純物が混じっているのが普通だという。

 なので、純粋な真っ白の塩だけなど存在しないものであるのだ。


「どうぞ、味を確かめてください」


 ヘレナがにやりと微笑みながら味見をすすめた。

 それはニコリではなく、にやりというので間違いない笑みだった。

 味を確かめたサイリスが驚く。


「こいつぁ間違いなく塩だな。どこで手に入れた?最近じゃラタに入ってくる塩の量が減って値上がりしているっていうのに、こんな上物をてにいれるなんて」

「ここにいるナオキ様の国から運んできたの。屋敷に1トンほどあるから取りに来れるかしら?売上金は証拠金として入金するから、支払いはお金を持ってくる必要はないわよ。嫌なら別を当たるけど」

「こんな上物が1トンもだと!他の奴にもうけさせるつもりなんてねえよ。わかった今すぐに準備する」


 慌ててサイリスが出かけようとするので、直樹は慌てて塩の値動きを調べたいとお願いする。


「細かい記録は取引所じゃねーと残ってないね。俺達みたいな個人商店が記録用の皮紙なんて大量に持てるわけないからな。大体の値動きでいいなら、アウル家に向かう途中に話してやるよ」

「それでいいのでお願いします」


 こうして三人は荷馬車でアウル家に向かった。

 その道中。


「春と秋になると塩の値段は下がるんだ。夏程塩は売れないし、冬みたいに産出量が減って品薄になるってことがないからな」

「夏は暑くて塩が欲しくなるっていうのはわかりますが、冬はどうして産出量が減るのですか?」

「ああ、それは寒くなると岩塩をとるのができなくなるからさ。岩塩が出るのは山なんだよ。冬には雪が降って山には入れなくなるだろ」

「成程。それでそういう値動きになるんですね」

「ああ。後は戦争でもなければ今みたいな高値にはならないよ」

「戦争だと物資が吸い上げられるからですか?」

「それもあるが、商人たちが怖がって運んでこなくなるんだよ。ラタは塩が採れないからな。他所から運んでくるしかねえんだけど、戦争になったら危ないし、徴発されるってこともあるだろ」


 サイリスは直樹が知りたいことを教えてくれる。

 仲買人だけあって、値動きはきちんと記憶しているようだ。

 話が終わるころに、ちょうど屋敷に到着した。


「はー、本当に1トンあるのか」


 サイリスは計量しながら感心する。


「毎日これを売りたいんだけど」


 直樹はサイリスに訊いた。


「今なら高値で売れるからな。通常の3倍にも値上がっているから、どんなに放出しても値崩れはないだろうな」

「それじゃあもっと売りだしたら人々は喜びますね」

「ああ。買い上げている本尊が誰だかわからねえけど、そうとう恨みを買っているのは間違いねえ。塩も恨みも全部買っているぜ」

「上手いこと言うな。塩を市場で現物取引せずに、場外取引で売ったらどうなる?」


 場外取引とは市場外での取引のことである。

 株式などは、市場を通さずに売買することも可能だ

 上場企業であっても日常的に市場外で売買されている。


「それはやめとけ。場外取引は違法だ。捕まって縛り首だぜ」

「そうか。やっぱり毎日サイリスに売ることにするよ。ただし、量はもっと増やすけどな」

「任せてくれ。あんたに提灯をつけてもいいかい」


 提灯をつけるとは本尊にたいして外馬にのっかることを意味し、そういった連中は提灯筋と呼ばれる。


「ああ。勝たせてやるよ。ついでにアウル家の売りももっと積んでくれ。ただし、もう少し買い方に揺さぶりをかけてやるけどな」

「あいよ」


 こうして直樹の異世界相場デビュー初日は終わった。

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