【#C97】人生で初めてコミケに参戦した:後編
というわけで、長い行列を潜り抜けてようやくコミケの同人誌販売コーナーへ足を踏み入れることに成功した。これだけでもかなり満足感がある。なんでだろうなぁ。
「軽くプラプラしよう」
と入った時は思っていた。だがすぐにその考えは間違っていることに気がついた。
人混みがすごい。
開場前に列に並んでいる時ほどではないが、とにかく人混みがすごいのだ。
その人の群がりようを見たら、コンビニに行くような感覚でプラプラ〜しようと思っていた僕の考えが間違っていることに気がつく。
「これはやばい」
と思い、何かしらの同人誌を購入しようと試みた。
「コミケで初めて同人誌を買うのだから、せっかくなので人気のサークルが良い!」と思ってしまった。おそらく僕は前世ではヨクバリスだったに違いない。
そんなことを思いながら開場をブラブラ歩き続ける。ちなみに会場内は走るのは禁止であり、ちょっとでも早歩きをするとスタッフに大声で注意されてしまう。気をつけましょう。ボクハヤッテイナイヨ。
そんな状態の時に、ふと『冴えない彼女の育てかた』の澤村・スペンサー・英梨々のイラストと『五等分の花嫁』の中野二乃のイラストが描かれたポスターが目に入った。
それは人気サークル【ETERNAL LAND】のポスターだった。
サークルの6U☆先生のイラストは柔らかいタッチが特徴的であり、ヒロインの心の奥に眠っている『暖かな優しさ』が表現されていて素晴らしい。
そのイラストが認められているのか、時折他の方のリツイートなどで僕のTwitterのタイムラインにも6U☆先生のイラストが流れてくることがある。その度にそのイラストの繊細なタッチに感動してきた。
これは【ETERNAL LAND】に行くしかない」と思ったのがきっかけで、僕は『列』という終わりなき戦いに巻き込まれることになってしまったのだ。
ーーー
そもそも列が見つからない。
正確にいうと【ETERNAL LAND】の列は見える。だが最後尾が全く見つからないのだ。
列に行って並ぼうとすると、並んでいる人に「ここ、列の途中ですよ」と優しく注意された。その人の持っている札には『【ETERNAL LAND】途中』と書かれてあり『最後尾』都は書いていなかった。
それを聞いた僕はまたしても????????????という感じだ。
【ETERNAL LAND】の最後尾が見つからないので列に並ぶことすらできない。つまり戦場に参戦することさえできない状態だったのだ。
どうやら【ETERNAL LAND】を始めとした人気サークルの列は、開場の外にあるらしい。
いったん外に出て【ETERNAL LAND】の列を探そうと思ったら、他の人気サークルも同じように外に列を作っており、どのサークルがどこに列を作っているのか全く分からなかった。
当然初参戦の僕は、何が何だかわけが分からない状態になっており、常に?????という状態だったと思う。
そんな時にようやく【ETERNAL LAND】『最後尾』という札を持った人を見つけたので、ようやく列に並びコミケという戦場での戦闘を開始することに成功した。
※初心者は列を見つけることも困難
※なお列に並ぶ際には、最後尾の人の持っている札を受け取るようにしましょう。自分の後ろに人が来た際には持っている札を渡してあげてください。
ーーー
戦場に参加したのは良いが、またしても列、列、列、列、列、列、列、列、列、列、列、である。
もうここまで来る段階で覚悟はしていたが、流石にゲンナリとしてしまう。
僕の列に対する葛藤は、前回述べたのでここでは省略することにする。とにかく列が長かった。
その間にサークルのグッツや、同人誌購入時の特典(ノベルティというらし)が全てなくなってしまった。私は同人誌のみ購入するつもりだったので何も思わなかったが世の中理不尽だなと感じた。
「なんか難しいな、コミケも人生も」
と呟きたくなってしまう。
そんな感じで1時間ほど並んだ後、【ETERNAL LAND】の同人誌イラスト集を入手することに成功した。
6U☆先生は英梨々押しであり、英梨々の可愛らしい表情がとても素敵だった。うんかわいい。ちなみに僕は加藤推しである。
「同人誌はあとでじっくり読もう。感想は時間がある時にTwitterにでも載せようかな」
と思いつつ、勝利の余韻に浸る。なんか…満足感がすごい!
ーーー
前回述べていた『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』のイラストレーターであるしぐれうい先生の同人誌は、僕が向かった時には完売していた。
※目当ての同人誌は開場した時に手に入れるようにしましょう。
※人気サークルに並んでいると、他のサークルの限定特典はほぼほぼ手に入らないです。
残念。どうしても欲しい場合、メロンブックスなどの同人誌ショップに売っているかもしれないので、問い合わせてみると良いのかもしれない。後から考えてみよう。
そんな感じで、気がついたらもう13時になってしまっていた。
この時間になると、人気サークルが終了したりしており、人混みが分散するようになる。
そうすると、開場に人が分散するようになり、午前中よりも歩きやすくなる。
なのでプラプラ歩きたい人は、午後の時間を狙う方が良い。
そんな感じで、テキトーにプラプラ歩きつつ、目に入った同人誌を立ち読みしたり購入したりしたら、自分の体力が尽きた。
時刻は15時。手元に同人誌は6冊ほど。初めてにしては結構買ったと思う。
「帰るか」
そして僕はコミックマーケットの会場である【ビッグサイト】を後にすることにした。
「バイバイコミケ!楽しかったよ!」
ちなみに帰りの電車は混んでいるものの、行きのときのような混雑しすぎて前に進めないという事態は起こらなかった。運が良ければ席に座れると思う。
非常に楽しい1日だった。
「ただ、他に一緒に回る人がいればもっと楽しいと思うなぁ」
ということで、もしよろしければ筆者をコミケに誘ってください!よろしくお願いします!
【#C97編、完結!】
続編である#C98編を書くかどうかは未定です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます