セルゲイ・ヴォロノフ×登山詩
登って
昇って
登って
土を踏みしめ
ザックを揺らし
岩に手をかけて
身体を持ち上げる
思えばずっと登っている
崖から落ちそうになっても
足腰が悲鳴を上げても
ただ登っていた
止まることはなかった
仲間が離れても
登り続けた
独りではない
肩の重みに耐えて
今
ふと立ち止まった時
ようやくここが
頂点だと気づいた
いつの間にか来ていたんだ
もしも止まらなければ
通り過ぎていただろう
この山頂から
全てを見渡している
もう登ることはない
だが
帰り道は決して
下り坂ではなく
また新しい山なのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます