クリス・リード×天の川詩

白くぼんやりとした

ミルクのように甘く

小川のように涼やかな

清い流れに身を浸す


遠く遠くやってきて

高く高く昇ってきて

たどり着いたこの河は

生まれた時に出会った星


故郷では子供たちが

小さな手を伸ばして

星に祈りを捧げている

その中に

懐かしい人影を見た


彼女は懸命に種を蒔き

土に水をやり

若芽に愛を注いでいた

光を求めて

星を見上げていた


僕は誓った

微笑みの日には

風となって共に笑おう

涙の日には

雨になって流してあげよう

そして

愛する大地の豊穣と

花々の健やかな成長を願い

たくさんの光を届けよう


天の川を見ている

潤んだ瞳の彼女に

とびきりの笑顔で手を振った

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