浅田舞×なでしこ詩

この国の麗しき女性を

大和撫子と人は言う

可憐に咲いて大人しく

か弱く見えても真実は

根子を隅々巡らせて

ちょっとやそっとじゃ吹かれない


人よりも伸びたかった

ただ才能を羨んでいた

小さな白い撫子は

私の背丈を超えていった


「なでしこ」と呼ばれる人々が

強く強く花を拡げて

世界中から称えられた

私にも出来るだろうか


赤い撫子は誇り高く

己の土で咲いている

私には私の愛がある

大胆に生きてみせようじゃないか


並んで咲いた

赤白の撫子

生きる道筋は違えども

今日も我らは花盛り



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