閻涵×リニアモーターカー詩

技術革新めざましいこの国で

何かが目の前を通り過ぎて行った

一瞬だった


そいつに乗れば

一瞬で

目的地にたどり着くという


時間を短縮して

時間を節約して

余った時間を何としよう


そいつは

科学の力で浮遊して

摩擦もなく進むんだってさ


俺は何かを持て余して

逍遥に身を預けていた

無駄を楽しんでいた


ふっ と一瞬

浮遊した数メートル

心が飛んだ

足が軽くなった


リニアは速いけど

何かを見逃しているようだ

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