何処かの景色から

挫刹

青い頂き


白い頂から、空を見ていた。

雲一つない空を。

太陽さえない空を。


太陽さえないのに……空の色は果てしなく青い。


そして冷たい。

寒い。

凍てつく。


それなのに着ているものは夏の服装だった。

夏の身軽な服装で……極寒の頂に立っている。


風で冷気がはためいている。


行けるか?この手。

掴めるか?あの空。


その為の手段は用意してある。


この頂きで同じように立っている。

まずは一人目。


この新しい場から、

……あの青に届け!

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